- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
今日は、
音楽療法士の堀田です。
さて、今日は
音楽の力についてのお話をします。
今までにもいくつかは紹介しましたが、たくさんありますのでどんどんお話していきますね。
という訳で
本日は「音楽を聞くと、なぜ涙が出るのか?」について。
あなたは、音楽を聞いて涙が出た経験はありますか?
音楽聞いただけなのに、
なぜ涙が出るのか不思議に思ったことはありませんか?
ではお答えしましょう。
音楽の力には
「音楽は直接情動に働きかける」というものがあるからです。
はて、情動とはなんぞや?
情動とは、感情です。
ココロですね。
音楽を聞いたら感動するともいいますね。
感動とは、ココロが揺り動かされた状態です。
ですから
音楽を聞いて感動したなら、確実に「ココロが動いた」ということなんです。
そこで、もう少し説明します。
音楽を聞く以外にも、人は感動することってあります。
絵画や読書、頑張ってる人の姿を見たり聞いたりした時も感動しますよね。
でもそんな時は、
感動するまでに少し時間がかかっているのですが、そのことに気づいていますか?
実は
音楽を聞いて感動する時より、じわっと感動がきます。
それには理由があります。
普通、ココロが動くまでには
目や耳や手足、肌などから情報が入り
そして脳に集まります。
それから
この情報はどんな意味があるのか?
以前体験した物か?
自分にとって快か不快か?
などの判断が下されるのです。
それから
「これはすごい!私も同じ!偉い!」など
ココロがはじめて揺り動かされるのです。
ココロが揺り動かされるまでの時間がかかるため
「じわっと感動」が来るってわけなんです。
でも、
音楽は違います。
脳で判断しませんので、
音楽を聞いてすぐに涙が出たり、
感動したりするのです。
これが「情動に直接働きかける」力ですね。
不思議ですけど
音楽の素晴らしい力です。
音楽療法もこの力を活用して
セッションをしていますよ。
その辺のお話はまた別の回でご紹介しましょう。
では、蒸し暑さに負けずに
元気はつらつでいきましょう!
音楽療法セラピスト® 堀田圭江子
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