- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
昨日も午前中に老人ホームでセッションをやってきました。
ですが、
いつもより開始時間を30分早くしました。
(諸事情により)
それで、
なんかいつもと雰囲気が違うのです。
クライアントさんたちに元気がありませんでした。
「○○さん、眠いですか?」すかさず私は質問しました。
「そんなことないです」と答えるクライアントさん。
別の人に同じく聞くと、
「年中頭がぼーっとしてます!」
アハハ、そこは張り切って答えるとこじゃないんだけどね(笑)。
でも、
半分くらいの人がまったりムードでした。
そして
前半が終わり後半に入って、ようやくいつもの活気が戻ってきました。
セッション後
「今日はスロースタートだったね」と
他のスタッフとも話をしていると、
施設職員の方から
「30分違うと全然反応が違いますね。」とコメントが。
でも、
「30分早いのは今回が初めてじゃないのに、なぜだろう??」ってことになり
結局、
イレギュラーなことに対応できなくなってきた
⇒ 様々なレベルも低下してきた
ということではないかとなりました。
実はこのグループは
認知症の方は少数で、見かけは認知がないと思われる方の方が多いのです。
会話も成立しますし、指示も理解できる。
ジョークも通じるし、2部合唱もできる方もいます。
それだけに
現状が見えにくいというところもあるのです。
しかし、
今回30分開始時間を早める事で、
「見かけよりもレベルが低下していた」という現実を知る事ができました。
いやはや
おかげで治療目標を修正できました。
音楽療法は
●常に現状を把握し、それに沿った治療目標を設定する
ことが大切です。
そのことを再確認した出来事です。
あなたの参考になりましたら幸いです。
では、また。
音楽療法士 堀田圭江子
追伸:先日「音楽療法セラピスト養成講座 セラピストの自己理解」を開催しました。
充実した1日を参加者の皆さんとおくれました事、ココロから感謝します。
次回は、「音楽療法概論」です。
残席わずか。
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