- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
「高齢者の方と一緒に歌う時3つのポイント」についてお話しします。
先日、
こんなご質問をいただきました。
質問:
高齢者施設で音楽を使ったボランティア活動を
しているのですが、
もっとみなさんに楽しんでいただきたいと
思っています。
そこで
みなさんと一緒に歌うコーナーを
設けようと思うのですが
注意する点がありましたら
教えていただけますか。
というご質問でしたので
次のようにお答えしました。
堀田:
早速ですが
ご質問についてお答えしますね。
高齢者の方の歌唱では3つポイントがあります。
1、移調する
原調のままでは歌いにくいので
最高音を「シ」の音を超えないように
調を下げます。
2、ゆっくり歌う
ゆっくりしたテンポで歌うと
参加者も安心して歌えます。
3、歌詞カードは模造紙に書く
白の模造紙に黒の太いマジック
または
墨字で歌詞を手書きします。
それを
ホワイトボードに貼ります。
ホワイトボードを見ることで
顔が上がり声が出やすくなります。
以上3つのポイントを
実践してみてくださいね。
歌いやすくなるので
みなさん楽しんでくださると
思います。
というアドバイスを
差し上げました。
実は
この3つのポイントは
高齢者の方の音楽療法では
いつも実践しています。
今回は
お元気な高齢者の方を対象にした
ポイントをご紹介しました。
さらに
重度の認知症の方や
反応が薄い方の場合には
この他にも注意するポイントがあります。
そのポイントについては
音楽療法セラピスト®養成講座
「高齢者の音楽療法の1と2」
で詳しくお話しします。
例えば
- 発語を促すための選曲とは
- 難聴の方でも聞こえやすい音とは
- 歌詞を読めない方でも歌いやすい曲とは
など。
また
高齢者の音楽レクや音楽活動に
すぐに活用できる内容も予定しております。
それでは
今日はこの辺で。
音楽療法セラピスト 堀田圭江子