堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

音楽療法・音楽レクの選曲ポイントを2つ!!お話します。

「雨降りお月」が好かれるわけ

この季節、
高齢者施設でよく歌うのが

「雨降りーお月さんー、雲のかーげー」の
雨降りお月(題名)という曲です。

あなたもご存知だと思います。

先日もある施設で歌いました。

そして歌い終わると、、、、

「いい歌だね~」「優しい歌だね~」「これ学校でやったんだよ、いいんだよ」

とクライアントさんから感想が聞こえてきました。

という具合に
「雨降りお月」という曲
高齢者の方には本当に人気があります。

では
なぜそれほど人気があるのか、みなさんお好きなのか。

ちょっと考えてみましたところ
これが理由じゃないかなと思うものがありましたので
お話ししたいと思います。

まずリズム!

・3拍子にミソ

3拍子といえば、ワルツを思い出しますね。
ズバリ、動きを表します。

そして
この曲は「お馬に揺られてぬれて行く」というように
馬が出てきます。

馬が走る時のリズムは3拍子と言われています。

つまり
この曲は3拍子で馬の躍動感を表現しているのです。

次にメロディー!

・歌詞(日本語のイントネーション)とメロディーの高低があっている

日本語のイントネーション(高い低い)とメロディー(高い音低い音)が
ぴったり合っているので歌詞が発音しやすいのです。

・低い音から始まりなだらかに高い音になって、また低い音に戻る山型のメロディー

曲の最初は低い音から始まっていますが、
途中だんだんと高い音になり
また低い音に下がるメロディーラインなので
歌う人は無理なく声がでます。

というわけで
この歌はリズムにのりながら
無理なく気持ちよく歌えちゃうということなんです。

そしてそして
日本語の美しさも忘れてはいけませんよね。

そう考えると
人気が高いのがわかる気がします。

このように
人々から人気がある曲や歌には
なんらかの理由があります。

音楽療法のセッションや音楽レクを実践する時
その理由を知っていると自信を持ってできると思います。

また
違う曲もご紹介できたらと思っています。
お楽しみに。

 

では今日も1日楽しんでいきましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子

追伸:
10月の音楽療法セラピスト養成講座の日程が発表になってます!!
「音楽療法セラピスト養成講座」