堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

音楽療法で楽しく長生き!!(認知予防や介護予防のためのプログラム)というお話しです。

唐突ですが、ここで問題です。

日本全国で1年間に亡くなる方の数はどのくらいだと思いますか?
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答えは、、、
だいたい130万人くらい。
つまり人口の約1割という統計が出ています。

さらに、
年代別を見てみますと、圧倒的に80歳以上の方が多いそうです。

しかし
100年前の日本はどうだったかといいますと、
0歳から4歳までの乳幼児の死亡率が高く、
現在の状況とは違っていました。

この現象は
医療技術の進歩が影響していると言われています。

そして
今後は超高齢化社会になっていくことはあなたもご存知のとおりです。

そこで
その超高齢化社会に向けて
いろいろな取り組みが始められています。

中でも認知予防や介護予防という言葉も
よく見聞きするようになってきました。

認知予防や介護予防のためのプログラムは、音楽療法でも実施することができます。

1例をちょっとご紹介しますね。

認知予防のための音楽療法で「北国の春」を使ったプログラムの場合、、、、。

セラピストは歌う前にはこんな解説をします。

「この曲は出だしが高い音から始まりますね。
高い声を出すためには、お腹(腹筋)を使って声を出してみましょう。
腹筋が鍛えられると、よい姿勢になりますよ」

とか

「この曲をしっかり声を出して歌うと、
全身運動になって血の巡りもよくなり体があたたまりますよ。」

などの
一言から、歌に入ります。

つまり
『このプログラムは何のためにやっているのか』という目的を参加者に伝えて活動をすることが認知予防のためのプログラムでは大切になるのです。

目的を明確にして活動すると
参加者のみなさんは楽しみながらも
ひとつ一つのプログラムに意欲的になってきます。

そして、
緊張感をもちながらの活動になりますので
終わった後の充実感や達成感が違ってきます。

もしも
あなたが認知予防や介護予防のための時間を担当されていましたら目的を明確にすることを意識してみてくださいね。

もちろんこのほかにも
認知予防のための音楽療法のプログラムはたくさんあります。

詳しくは
音楽療法セラピスト養成講座の「高齢者の音楽療法2」でお話しいたします。
こちらをご確認ください。

ではでは
今日はこのへんで。

今日も元気にまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子