堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

本日はお盆にちなみ

音楽療法や音楽レクリエーションに
民謡を取り入れるメリットとその理由

をお話ししたいと思います。

民謡を使った具体的なプログラムと高齢者の反応

私はこの時期、
高齢者の音楽療法を行う時に
「東京音頭」などの民謡を
プログラムに入れます。

具体的には

  • みんなで歌い
    「ヨイヨイ」という箇所だけ
    手拍子をする。
  • クラベスや太鼓などの
    楽器を使いリズム打ちをする。
  • 椅子に座ったまま
    踊りの振りをつける。

などを行なっています。

高齢者、認知症の方の反応

他のジャンルの曲には
反応も示さない認知症の方でも
手拍子をしたり
歌うなどの変化が見られます。

認知症の方に民謡が反応を促す要素を考察してみます。

民謡をプログラムに入れた時の
認知症の方の変化の様子を見て
「民謡に反応を促す要素が何か
あるのではないかと
」思い
私なりに調べてみましたので
その一部を紹介したいと
思います。

反応を促すと思われる要素その1

民謡の多くは「仕事唄」である

昔は何をするにも
人力で行なっていました。

特に
力仕事の時は大変だったと
思われます。

そんな大変な作業がはかどるように
できた唄が民謡にもあるようです。

なので
歌と歌の間に
「えんやーこらやっと」や
「ハイハイ」
のような掛け声も入っています。

掛け声や歌の節を
活用して仕事をしていた
ということから、
民謡には「体の動きを誘発する」
特性があるのではないかと
考えられます。

反応を促すと思われる要素その2

日本語のアクセントとメロディーがリンクしている

民謡のメロディーは
日本語のアクセントと
同じものが大変多いです。

例えば
東京音頭の場合

おどり おーどる なーら

という単語のアクセントに
メロディーの高低も
ぴったり合っています。

一説には
民謡は話し言葉で作られ、
語り(歌詞)が先にでき、
その後に節がついたとも
言われているのです。

そのような理由であれば
誰でもムリなく歌える
ということも
うなづけますね。

まとめ

ということで、、、

民謡は
日本人の生活や文化に
深く密着してきた音楽
だと
いうことがわかりました。

そのため
民謡は日本人にとって
特別なものというよりは
生活の中にある自然なもの
であるということも言えます。

そのため
多くの方々にすんなりと
受け入れられ
反応が薄い方にも
民謡を活用することで
変化を促すことが
できるのではないでしょうか。

このように、、、

今回あらためて勉強することで
民謡の良さを確認することできました。

これからもっと積極的に
音楽療法に取り入れて
いきたいと思います。

あなたも
音楽レクや音楽の活動に
取り入れてみませんか。

実は
最近セッションしていて

やはり日本人には日本人特有の
リズムやメロディーを使った
プログラムが有効だな

と感じることが多くあります。

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日本人の特性を取り入れて
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それでは
今日はこの辺で。

くれぐれも
ご自愛くださいませ。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子