堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は
「音楽療法で高齢者の好奇心を刺激してコミュニケーション力アップ」
というお話です。

先日
ある高齢者施設でセッションをしてきました。

この日は
ツリーチャイム(金属の棒がぶら下がっている楽器)
という楽器を使ったプログラムも行いました。

私がツリーチャイムを持って
その女性の前に差し出すと
彼女は目をキラキラさせて手を伸ばし、
楽器を触り音を鳴らしました。

シャラシャラシャラ、、、、。
風鈴のような音が鳴りました。

「○○さん、いい音ですね」と私が言うと
満面の笑みで「あん、あん、キレイ」と答えました。

実はこの女性、104歳。
認知症と診断され、介護度4です。

ちなみに
8年前から音楽療法に参加されており
2週間に1回セッションを受けています。

その彼女ですが
当初、
「耳が遠く他人の話を聞けない」
「コミュニケーションが取りにくい」
と職員さんから言われ参加となりました。

しかし
数回セッションするうちに
太鼓のリズム模倣も完璧にこなし
私の質問にも聞き返すことなく答えるようになったのです。

その後
セッションで他の参加者にも興味をもつようになり
他の人の演奏を見たり聞いたりして
拍手するようになりました。

時を同じくして、、、
職員さんからは
「会話が成立するようになりました」
「反応がたくさん出て、関わるのが楽しいです」

という声が聞かれたのです。

そして
驚くことにその状態は今でも継続されています。

高齢で認知症でもあった方ですが、
なぜこのように変化したのでしょうか。

その理由の1つに、、、

「好奇心」が考えられます。

当初彼女は
耳が聞こえにくいと言われていたこともあってか
「周囲に対して心身ともに閉じている状態」でした。

しかし
音楽療法に参加し色々な楽器や音楽に触れるうちに
彼女の中の

「それどこから聞こえてくるの?」
「それ何なの?」

という「好奇心」が目覚め始め、
「もっと聞きたい、もっと鳴らしたい」

という気持ちから行動が変化していったのではないでしょうか。

さらには
その好奇心は他人への興味にも発展し
コミュニケーション力の回復やアップにも
繋がっていったのではないかと考えられます。

このように
音楽療法ではクライアントさんの「好奇心」を刺激し
コミュニケーション能力の回復やアップにもつなげることができます。

このほかにも
高齢者の方や認知症の方への
効果的な音楽療法プログラム(楽器の選び方や選曲のコツ)については
音楽療法セラピスト養成講座「高齢者の音楽療法1と2」でお話ししています。

「音楽療法セラピスト養成講座」は、
私が今までの失敗を通して学んだことをベースにお話ししています。

音大や専門学校に行かなくても音楽療法を勉強し、
実践できるようになる講座です。

今の仕事を続けながら、又は子育てしながら
どの講座からスタートしてもOKですし、修了期限もありません。

あなたにとって必要な講座を選んで、マイペースで学べる講座です。

10名の少人数制ですのでリラックスして参加でき、
知りたいことや聞きたいこともその場で質問可能なので、
より理解が深まります。

さらに現場実習にも参加することで
講座で学んだことを現場で実践しながら
確かなスキルとして身につけていただけます。

ぜひお気軽に講座にお越し下さいね。

音楽療法セラピスト養成講座

それでは
今日も元気にまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子

「高齢者の音楽療法1」に参加された受講生の感想も参考にお読みください。

※Aさん 女性(50才)茨城県 専門職

高齢の方の心や身体の状態、アプローチの仕方が
具体的にわからなかった。

今回はそこを勉強するために来ました。

高齢者の気持ち、身体の状態が具体的に分かった。
アプローチの仕方、目標設定など個別に具体的に取り組むことが大切だと知りました。

自分自身への気付き、
成長につながるための講座になっていることが良いと思います。

色々な方面の方々(参加者)の視点を知ることができ、ありがたく思います。

さらに実習で実際に肌で感じることが大切だと感じます。

認知症の方でも沢山できることが眠っていて、
それを発掘できるということに魅力を感じます。
可能性を信じることが大切です。


※Aさん 女性(43才)滋賀県 自営業

実習での経験が講座を受けることによって、なるほど!!と納得できたり、
はっと気付かされたり、大変勉強になりました。

NGなことをしていた自分にも気付き反省するとともに、
今後、この講座で学ばせていただいたことをセッションで活かせるようにしたいです。

毎回、講座でも実習でも先生のお言葉がとても心に響き、胸が熱くなります。

高齢者の方のマイナス感情に対して、「わかったつもり」は罪で
「いかに理解しようとするのか」の姿勢が支援だというお言葉が今回とても印象に残っています。

自分自身の意識も音楽療法を学ぶ事によって
どんどん変わってきていることを感じる今日このごろです。

本当にありがとうございます。


※加藤さん 男性(60才)埼玉県 介護職

特養で働いています。
お年寄りが日々充実して過ごすには、
音楽(歌)はとても良い方法だと思っていて、
ほぼ毎日1時間歌を歌っていますが、
どのように取り込んで行けば良いか考える上で参考になると思って参加しました。

内容が豊富な講義でした。

介護の考え方と同じで、とても共感しました。
ありがとうございました。

「高齢者の音楽療法2」に参加された受講生の感想も参考にお読みください。

※Nさん 女性(66才)神奈川県 その他

以前は音楽は楽しく提供することで、ストレス発散できると考えていましたが、
高齢者や障害を持っている人との出会いが楽しいだけでは違う、
他の見方もしていかなくてはと考えるようになりました。

自分の一番苦手な目的をもって取り組むことの必要性を知りました。
今まではもっとアバウトで行ってきたように思います。

今日はありがとうございました。


※小野里さん 女性(56才)千葉県 専業主婦

高齢者の音楽療法の意義の中で話された、
「今を生きる」「今を受け入れる」「人生を振り返る」
まさに自分(56才)に与えられた生き方だと思った。

音楽療法を学べば学ぶほど、自分がどう生きてきて、どう生きていけばいいのかを
考えるよい機会に恵まれていると感じる。


※Tさん 女性(43才)神奈川県 介護職

老人ホームで働いているので、
「高齢者の音楽療法」は一番関心のある講座でした。

会社で、
「音大を出ていないのに音楽療法ができるのか?」
「楽器が満足に引けなくて音楽療法ができるのか?」
と信頼度が低いのだなと感じることがありました。
(PT、OT、STさんは逆にとても信頼度が高いですね)

結局のところ、結果を出すことが必要なんですね。

今日も一日ありがとうございました。


※Oさん 女性(45才)東京都 看護師

とても期待通りでした。

先生のお話が具体的でわかりやすかった。
何を一番大切にされているのかがよくわかりました。

講座内容が事細かく分かれているので、
ひとつの講座にこんなに時間をかけてやるのだなと驚いたと同時に
素晴らしいなと思いました。

やはり、ただ同じようにクライアントに対して向き合うのではなく
人それぞれに人生があり、好みもあり、その中で30~40人を
いかに楽しく飽きさせないようにプログラムをするか、
よく考えられているんだなと思いました。

1日本当にありがとうございました。


音楽療法セラピスト養成講座は、
今の仕事を続けながら、又は子育てしながら
どの講座からスタートしてもOKですし、修了期限もありません。

あなたにとって必要な講座から学べる講座です。

もちろん楽器が弾けなくても、
または音楽を専門的に勉強していなくても学べますので
ぜひお気軽に講座にお越し下さいね。

音楽療法セラピスト養成講座