- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。
音楽療法士の堀田です。
さて、本日は
先週末に開催した「高齢者の音楽療法1」の講座の内容からお話します。
「加齢」や「老化」をどのように捉えるか。
一般的に加齢や老化と聞くと
女性ならシミとかしわとか、はり、つやがなくなるなど。
また
定年退職し、役割の減少、老眼、難聴などと思いつく方もいるかもしれませんね。
しかし
反対に「円熟」「許容範囲が増える」「まるくなる」「おだやか」
などの面をイメージされることもあるでしょう。
たしかに どちらの面もありますね。
では、
音楽療法を実践する時の「対象者に対する理解」という観点からみてみると
1、誰にでも訪れる避けて通れないプロセスであり通過地点である。
また、
2、できなくなることや失うことだけでなく、どんな状態からでも進化や変化は起こる。
と捉えられます。
■要するに できない人、弱い人、と理解するのではないということ。
■反対に 力を出す機会が減っているだけで、
できることがたくさんある人と理解することが できると思います。
私はいつもこの捉え方で、クライアントさんに接しています。
例えば
楽器にしても、自己紹介にしても、クライアントさんができるまで
また、
質問に答えるまでじっくり待っています。(3分くらい待つときもあり)。
じっくり待つことは、クライアントにじっくり関わることになります。
じっくり関わると、クライアントの隅々までをよく観察することになります。
観察がしっかりとできると、適切なサポートがイメージできアイディアが生まれます。
そうすることで
クライアントにもセラピストにもストレスが少なく効果のあるセッションが可能になるわけです。
このようには
クライアントをどのよう捉えるかは非常に大切です。
もしあなたが高齢者の方と接するお仕事、または機会がある方でしたら
この観点を取り入れてみてください。
煮詰まっていた状況が開けるかもしれません。
ではここで、
「高齢者の音楽療法1」に参加された方々の感想をご紹介します。
※Oさん
勉強したいと思っていました。
自分が勉強することによって
もっと今もっているものを生かしたいと思い参加しました。
勉強していく内容が実は自分探しだったのだと思います。
先生にお会いするたびにひもが一つずつほどけて行くような気がしてなりません。
またハットする言葉に出会ったりとかますます自分探しだと思います。
※Uさん
母の認知症の始まり(健忘期?)かもと診断を受け、
今後どんな過程を追うのか、又、認知症とは何なのかを知りたくて参加しました。
母の姿と照らし合わせて講義の内容を聴くことができました。
又、介助する側がどうすることが良いかということがわかりました。
いつも元気をくださりありがとうございます。
回を増すごとに慣れ、また楽しませて頂いています。
ありがとうございます。
※Yさん
参加できて良かったと毎回思います。
講座にも自分にも期待したいです。
毎回、先生の前向きなメッセージ、嬉しいです。
時間の許す限り受講したいと思っています。
※Sさん
現在、老人ホームへ歌の指導で伺っていて、簡単な伴奏や手拍子等を入れていますが、
さらに効果的な方法、基本的な考え方等、理解したいと思い参加しました。
講座内容は、期待通りでした。
「高齢者の音楽療法2」にも参加し、より理解を深めたいと思います。
「どういう事で、どういう効果があるから」という理論的なものが、
実践で感じていた事と重なりました。
次回もまた、お世話になります。
具体的なお話しも聞けて、良かったと思います。
※Tさん
あまり考えた事のなかった高齢者の感情などがわかり、
今の生活に役立ちそうです。(父との関わり等)
音楽療法以外のプラスアルファーもたくさんあり、
講座に参加するたびに人生が豊かになっていきます。
ありがとうございます。
次回も楽しみにしています。
参加してくださったみなさん。 ありがとうございました!
私も皆さんと一緒に学べて本当に感謝しています。
さて、
今週は高齢者の音楽療法2になります。
実際のセッションの場面をVTRでご紹介しつつ、
セッションの肝をお伝えしていきます。
詳細はこちらです。
音楽療法セラピスト®養成講座
では、今日はこの辺で。
音楽療法士 堀田圭江子