- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
本日は
放課後ディサービスにお勤めの方からの質問への回答の中から
「行動の理由を考えてみよう」
というお話しです。
先日こんなメールをいただきました。
堀田先生
いつもメールを楽しみにしております。
○○と申します。
今日は
先生にお願いがあってメールしました。
私は児童の放課後ディサービスに
勤めております。
そこでは
発達の遅れや障がいのあるお子さんと
関わっているのですが
今対応に悩んでいるお子さんがいます。
小学2年生の男子で
広範性発達障がいで知的な遅れもあるお子さんです。
言葉も出ると親御さんからは伺っているのですが
ディサービスでは話しません。
それで
そのお子さんですが、
私が他のお子さんと遊んだり、作業をしてたりすると
その辺にある物を私に投げつけるのです。
何度注意しても、その行動は変わりません。
私にも
その子がヤキモチ焼いたり、
自分に注目して欲しいという気持ちがあるというのは
わかります。
でも
その行動をどういう風に変えていったらいいのか
わからず困っています。
そこで
先生にアドバイスいただけたらと思い
メールを差し上げた次第です。
どうぞよろしくお願いします。
ということなので
下記のようにお返事しました。
○○さん
こんにちは。堀田です。
こちらこそいつもメールをご購読ありがとうございます。
早速ですが
アドバイスいたしますね。
今回の件ですと
そのお子さんは
「物を投げるという行動に何か理由がある」はずなんです。
もしかしたら
「適切な言葉で自分の気持ちを伝えられないので、
早く相手に気づいてもらうために物を投げて注目させる」
というものかもしれません。
だとしたら
「相手に気づいてもらうために違う方法を提案する」
ことで物を投げるという行動は改善に向かうと思います。
例えば
- 「おーい」とか「先生」と声を出して呼ぶ
- 「手を叩いて」気づいてもらう
などの今までとは違うコミュニケーションの方法を
子供に提示します。
そして
それを繰り返しおこない
できたら褒めて新しいコミュニケーション方法に移行していきます。
でもまずは
その理由は1つではないかもしれませんし
自分一人では考えつかないかもしれませんので
その子のご両親や他のスタッフとも協力して
色々考えてみてください。
必ずヒントがあるはずです。
ぜひ
トライしてみてくださいね。
堀田
ということでお返事しました。
このような場面は音楽療法のセッションでもよくあります。
そんな時私は
いつもその行動の理由を考えるようにしています。
とくに
お子さんの場合は学校生活と家庭生活の様子から
ヒントになることもたくさんあります。
なので
保護者の方や他のスタッフと会話して情報を集めてから
改善のための方法を考えています。
今日ご紹介した他にも
色々な難問にお答えするのが
音楽療法セラピスト養成講座「障がい児の音楽療法2」です。
VTR交えて解決策をご紹介します。
この講座は
障がいの専門的知識がなくても
わかりやすく解説しますので
どなたでもご参加いただけます。
ぜひ
いらしてください。
では
今日はこの辺で。
音楽療法セラピスト 堀田圭江子
追伸
音楽療法セラピスト養成講座は、
今の仕事を続けながら、又は子育てしながら
どの講座からスタートしてもOKですし、修了期限もありません。
あなたにとって必要な講座から学べ、
受講する順番にも決まりはありません。
もちろん楽器が弾けなくても、
音楽を専門的に勉強していなくても学べます。
さらに現場実習にも参加することで
講座で学んだことを現場で実践しながら
確かなスキルとして身につけていただけます。
「障がい児の音楽療法2」に参加された受講生の感想も参考にお読みください。
※Tさん 女性(51才)栃木県 保育士
再々再受講になります。
新しい情報やプログラムをたてる時の注意点、
必要な心構えや姿勢を再度確認するために受講しました。
何回受講しても、新しく得るものがあり、
自分に刺激を与えることができると感じました。
当たり前のことを当たり前にやる、そこに音楽を使用するということ、
自分の立場の再確認、常識を取り払い真っ白にしてみたり考えたりする必要性など、
とても有意義な時間を過ごせました。
できるだけ無理をせず、長く勉強していきたいと思っています。
先生の講座は、私を前向きにしてくれます。
ありがとうございます。
実習になかなか参加できないですが、
時間が取れた時にまたよろしくお願いします。
※Aさん 女性(55才)栃木県 公務員
障がい児へのアプローチの具体的な方法を学びたくて受講しました。
ビデオがとても参考になりました。
またみなさんのご意見は一つひとつ納得できるもので勉強になりました。
より具体的に実践に行かせる内容で、
教育現場にも取り入れたいことがたくさんありました。
特に今までの考え方の枠を一度壊すことは、子育てには重要だと思います。
障害があってもなくても子供は成長するので、
より良い成長につながるような支援をしていきたいと思いました。
堀田先生の音楽療法の考え方や姿勢はいつもエネルギーをいただけます。
できれば最後まで頑張ってセラピストになりたいと思うようになりました。
(最初は勉強のためと思って認定を受ける気は無かったのですが)
※Nさん 女性(53才)神奈川県 保育士
プログラムの構成の仕方、具体的な進め方や関わり方を学びたく参加しました。
プログラムの作成に必要な要素が学べました。
講座内容が具体的でわかりやすい案内だった。(求めている講座があった)
ビデをでセッションの様子を見ることができ、
現場の雰囲気が少しでも肌で感じ取れたことが良かったです。
「おかあさんと同じことをやっても意味がない」言葉が印象に残りました。
(今の職場でも感じていることで、、、。表現がストンと落ちました)
ありがとうございました。
※Iさん 女性(43才)東京都 会社員
障がい児についての基礎知識(どんな障がいがどのような原因で現れるのか、
どのように音楽療法で助けることができるのかなど)を学びたいと思い参加しました。
期待通りでした。
ADHDと自閉症については実際のセッションのビデオを見ながら
具体的に解説が聞けたので特に良かったです。
この講座を選んだ理由は、実践的な内容が学べること
(堀田先生のご経験から直接学べること、理論に裏付けされていること)
自分のペースで受講するタイミングが選べること、
さらに実習も合わせて機会をいただけることです。
「当たり前のことを当たり前にやれば良い」と言う点、気づかされました。
今後より多くの事例から学んでいきたいと思います。
ありがとうございました。
「音楽療法セラピスト養成講座」は、
専門学校や大学とは違い、
どの講座から受講していただいても理解できる内容。
お仕事や子育てしながらご自分のペースで、
必要な講座を選んで学んでいただけるようになっています。
それから実習制度もあるので
学んだことを現場で実践しながら
確かなスキルとして身につけていただけますから
安心して参加して下さいね。