- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
今日は、音楽療法士の堀田です。
先日「美輪明宏さんの公演」に行ってきましたよ。
いつものコンサートとは違い
エディット・ピアフの一生をお芝居で見せるものでした。
ピアフと言えば「愛の讃歌」ですね。
いろんな方が歌っているのを聞いたり、
自分でもピアノで演奏したりしますのでよく知っている歌です。
また、美輪さんのコンサートでもよく歌われていて 耳慣れているのですが・・・
今回の愛の讃歌は全く別ものでした。
愛する人(ボクサーのマルセル)が
飛行機事故で亡くなった直後に舞台で歌うという場面。
本当に迫るものがありました。
舞台の上の美輪さん、いやピアフが別世界に見えました。
と同時に 悲しみと絶望が、私の胸に迫ってきたのです。
無意識のうちに涙があふれていました。
簡単に感動という言葉にしたくないほど、すごいものでした。
これはまさに
音楽の特性「情動に直接働きかける」が 威力を発揮した瞬間です。
音楽は
- 人の心をつかむ。
- 人の心を引きつける。
- 人の心を癒す。
- 人の心を動かす。
という働きがありますが、情動=心 だとすると
私は情動を強く揺さぶられたわけですね。
この情動を動かす特性は
言葉でのコミュニケーションが苦手な人たちにも有効です。
特に、自閉症を含む広汎性発達障害・ダウン症・身体障害などの方々には
言葉の代わりに音楽を使って、やりとりすることでコミュニケーションがはかれます。
例えば 自閉症の子供にセラピストが「ラララ」と歌いかけて、
「ラララ」と歌で返事をしてもらうプログラムを続けた結果
アイコンタクト(目線が合う)ができるようになった ということはよくあります。
このように、 音楽の特性やクライアントの特性を理解して行う
障がい児の音楽療法のお話はこちらで詳しくします。
ぜひこちらもご参加くださいね。
では、 本日も元気に楽しくいきましょう!
音楽療法士 堀田圭江子