堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

知的障害のお子さんと
リトミックを行っている方から相談メールをいただきました。


堀田先生

受講生のAです。
ご無沙汰しています。

今日は相談がありメールしました。

私は長い間、子供たちに
リトミックをしてきましたが、
今年から知的障害の方のクラスも
担当することになりました。

私の担当しているお子さん(5名)は
特別支援学級に通うお子さんたちです。

彼らは私の指示は
ほとんど理解してくれていますが
発語が少なく言葉コミュニケーションは
なかなか難しいです。

それで今までは
楽しい時間になればいいかな
という思いで活動してきました。

でも最近になり
行き詰まりを感じるように
なったのです。

そこで
プログラムを変えたりしたのですが
自分では行き詰まりを打開する
ことができませんできした。

もう堀田先生に相談するしかないと
思いメールさせていただきました。

お忙しいところ申し訳ありませんが
アドバイスをいただけますでしょうか。

よろしくお願いします。

Aより


ということでしたので
次のようにお返事しました。


A様

こんにちは。堀田です。

お元気ですか。

アドバイスの依頼ということですね。

知的障害のお子さんとの
音楽活動を効果的するためのコツ

では
「知的障害のお子さんとの音楽活動
を効果的するためのコツ」
ということでアドバイスしたいと思います。

そのコツとはズバリ
個別目標を設定する
ということです。

Aさんは
「楽しい時間の提供」
という目的で活動を始められたという事でした。

その目的は
クラス全体またはその活動自体の目的だったと思います。

そして
その目的はある程度達成されたのだと思います。

ですが
活動を効果的にするためには
さらに「個別目標(お子さん一人ずつの目標)」の
設定が必要
なのではないでしょうか。

個別目標を設定する方法

ではここで
個別目標を設定する方法を紹介します。

1、お子さんたちのできてる事、できていない事を確認する。

今までの活動記録を一人ずつ振り返り
変化したところと変化していないところを
書き出してみてください。

そして
変化していないところや、
成長に必要と思われる事を
明確にしてみます。

2、保護者の方のニーズを確認する。

活動を開始する前に保護者の方と面談などして
ニーズを伺っているかもしれませんが、
現況をお伝えし、改めてニーズの確認をすると良いです。

以上の2つの情報を総合して
個人目標を設定します。

少し手間がかかるかもしれませんが
ぜひ個人目標を設定していただき
お子さんたちにフィットするプログラムで
効果的な活動にしてください。

堀田より


という内容でお返事しました。

まとめ

実はAさんのように
楽しく活動できているけど
何か物足りない感じや、行き詰まりを感じる

という方も多いのではないでしょうか。

そんな場合は
対象者の個人目標を設定してみる事を
おすすめします。

個別の目標がある事で
活動の方向性や目的がはっきりしてきます。

そうする事で
セラピストも自信を持って取り組めますので
効果的な活動になるはずです。

しかし
対象者の状態を書き出せたとしても
「それを具体的にどのような目標に設定したら良いのかが
わからない」
と悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方には
音楽療法セラピスト®養成講座
「障がい児の音楽療法2」の講座を
ぜひ活用いただきたいと思います。

この講座では

  • 知的障害や発達障害のあるお子さんの
    具体的な個人目標設定方法
  • 障害の特性に合わせた音楽を使ったプログラム
  • 保護者の方との円滑なコミュニケーションのコツ

について詳しくお話しします。

しっかり目標設定をして
自信を持って活動してくださいね。
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それでは今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子