堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは。 堀田です。

北海道から帰ってきました!

今回の旅は「合宿セミナー&家族旅行」という内容の濃いものでした。

まず、
合宿に参加してくださった皆さん本当におつかれさまでした。
そして ありがとうございました。

楽しいなかにも決意を新たにすることができた
大切な合宿になったことを心から感謝いたします。

今回の合宿で私も一皮向けました。

セラピストとして、これからますます張り切っていきたいと思います。

北海道の旅のスナップは堀田圭江子のブログに掲載しております。
こちらものぞいてみてくださいね。 http://www.horitakeeko.com

 

さて、
本日は失語症の方への音楽療法についてお話します。

あなたは火曜夜10時からのNHKのドラマ「はつ恋」をご覧になっていますか?

主演の木村佳乃の初恋の相手が脳出血の後遺症のために失語症になります。
そして、木村佳乃が言語聴覚士でその初恋の相手のリハビリをするというお話です。

失語症の方への言語療法の実際が見られて参考になります。

脳出血や脳梗塞の後遺症は
失語症や体に麻痺などが出ます。

実際に音楽療法のクライアントさんにも、
認知症だけではなく失語症の方々もたくさんいらっしゃいます。

 

失語症の方の特徴は
「中途障害」になられてしまったということです。

中途障害とは
人生の途中で障害になり
今までできていたことが、できなくなってしまった状態を意味します。 

 

ここでちょっと想像してみてくださいね。

今まで普通に右手で箸を持ってご飯を食べていたのに
突然左手で持って食べろと言われてうまくできない時のストレス。

とてもとてもイライラしますよね。
ご飯なんてどうでもいい気持ちになりますよね。

これが中途障害の方が感じているストレスのひとつです。

相当なものだとわかりますね。

こんなストレスが続くと
自分に自信をなく
無気力になるかもしれません。

そのような方に音楽療法を行う場合
下記のような点に注意をする必要があります。

  • クライアントの好きな曲を使用するなど興味を持つプログラムにする。
  • 無理はないけれど、少しだけ高めの治療目標を設定する。
  • 子供扱いしない。
  • テンポがゆっくりした曲からはじめて、早めの曲にトライする。

 

解説しますと・・・

▼まず
「できた」という気持ちを体感して自信を回復します。

▼そして
少しずつ難易度を上げていき、話したり歌ったりする意欲をキープします。

▼ポイントは
「無理せず少しずつ」です。

この点を注意しながら、歌の選曲や楽器の演奏を組み立ててみてください。

▼きっと
クライアントのモチベーションをキープしつつ
リハビリ的要素のあるセッションになると思いますよ。

さらに詳しいお話は、脳血管性障害の音楽療法でお伝えしています。

では、今日はこの辺で。

音楽療法士  堀田圭江子