- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。
音楽療法士の堀田です。
先日の日曜日に開催した
「音楽療法セラピスト養成講座 脳血管性障害の音楽療法」の
中からお伝えしたいと思います。
今回の講座は、脳血管性障害の方への音楽療法をするために
必要な知識とプログラムの組み立て方と注意点についてお話ししました。
脳血管性障害には、
脳卒中の後遺症や交通事故や疾患などによる
高次脳機能障害があります。
脳のどの部分にダメージが有るかにより、障害が変わりますし、
後遺症のでかたも違います。
主な後遺症として、片マヒ、失語症、記憶障害があげられますね。
まず、私たちは
体の症状(病気)を理解し
そして
対象者の心理面を理解する必要があります。
特に、
脳血管性の障害になられた方は中途障害となります。
中途障害とは、人生の途中から障害にになられたという事で、
その方々の心理とは
自信喪失、罪悪感や無気力、無価値観、惨め、情けなさ、不安など
マイナスなものが多いです。
その方たちと
セッションするためには
- どのような気持ちでどのように接していくのか?
- 治療目標はどこに設定するのか?
- どこをどれだけサポートするのか?
ということを、明確にすることが重要です。
また、
対象者の意志を尊重し、いかにモチベーションをアップするかを
大切にしながらセッションすることも大切になってきます。
講座では、
失語症のクライアント役になったり
セラピスト役になったりして
それぞれの気持ちを体験しました。
では、参加者の方々のお声を一部ご紹介します。
※Kさん
脳血管性障害の知識がなく、
現在レクをしているディサービスの中にもいらっしゃるので、
少しでも正しい対応をしたかったので参加しました。
失語症は単に言葉が出なくなる病気と思っていたので、
大きな間違いだったことがわかりました。
また、片マヒの方への対応が少し見え、良かったです。
先生の現場でのクライアントさんとの実談が聞け、
それが先生のセミナーの魅力と思います。
※沖本さん
今度やる○○の仕事に役立つと思い申し込みました。
参加して本当にに良かったです。これからの自分に必要な講座でした。
もし、申し込んでなかったら疑問やモヤモヤしていることが
取れなくて不安になっていたと思います。
ありがとうございます。
※Nさん
脳の仕組みを知ってアプローチするのと、
知らないでアプローチするのとでは、
全然違うということを改めて実感しました。
脳の仕組みについては、難しそうだと感じますが、
理解できるととても面白いなぁと思いました。
今日もありがとうございました。
※Nさん
脳血管性障害の中にも脳卒中や高次脳などいろんな病気があり、
それぞれの傾向を学べたので、次の実習でも活かしたいと思いました。
仕事に役立てるために資格取得を目指しているので参加しましたが
それ以上に、これからももっと奥深い音楽療法について
知りたい気持ちが強くなっています。
※Fさん
いつも楽しく、元気いっぱい + ハッキリと物事をおっしゃるのでスッキリします。(笑)
ありがとうございました。
以上ここまで。
参加者の皆さん、こちらこそありがとうございます!
私も皆さんと一緒に学ぶことができて感謝です。
これからもよろしくお願いします。
さて、
今月の講座情報です。
●27日は「ソルフェージュと伴奏法」
音楽療法には欠かせない、楽譜の読み方や
即興演奏の仕方、歌の伴奏の付け方をお伝えします。
また、裏メニュー(笑)で、
通る声の出し方などもこっそり教えます。
3月は何かとお忙しい時期とは思いますが
音楽療法の講座にぜひ足を運んでくださいね。
会場でお待ちしております。
音楽療法士 堀田圭江子