- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。
堀田です。
本日は「音楽が脳に与える影響について」のお話をしたいと思います。
とはいいましても難しいお話ではありませんのでご安心ください。
私は特に高齢者施設で
「音楽療法って、クライアントさんの笑顔が多く見られるよね」と
施設の職員さんやいろんな方から感想をいただきます。
では
Q:なぜ、クライアントさんの笑顔が見られるのでしょうか?
- 知ってる歌を歌えるから
- 知ってる人が多いから
- スタッフがニコニコしているから
- 暴れる人や批判する人がいないから
- ストレス発散できるから
- 楽しいから
などの理由も考えられますが
簡単にいうと
「プラスの感情が動いたから」ではないでしょうか。
私たちは
うれしい気持ち、楽しい気持ちを感じると
無意識のうちに笑顔になっていますよね。
ということは
クライアントさんたちの笑顔も
そのような気持ちから出てものだということです。
Q:では、笑顔を作るのは、
脳の中ではどの部位が関係しているのでしょう?
答え:前頭葉です。
つまり
笑顔になるのは
前頭葉に血液がちゃんと流れているよということです。
実際に
歌詞の音読をしたり、歌唱をする時に
脳の血流が増加した結果報告もあります。
では反対に、
この部分に十分な血液が行き渡らないとどうなるか?
表情がなくなったり、
はたまた感情のコントロールができなくなり、きれやすくなったり
涙もろくなったりもします。
そして
この部分が不活性になることで、認知症になるとも言われています。
というわけで、、、
音楽療法でクライアントさんたちの笑顔が増えたのは
音楽が感情を司る前頭葉に影響を与えていたからだったということです。
いかがだったでしょう。
実は私の音楽療法では、脳の働きと音楽の力を活用してセッションしています。
実例のお話をさらにご紹介したいと思います。
そのお話は「脳血管性障がいの音楽療法」でお話します。
詳しくはこちらです。
「音楽療法セラピスト養成講座」
>>>脳血管性障がいの音楽療法
では、きょうはこのへんで。
インフルエンザにご注意くださーい。
音楽療法士 堀田圭江子