- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。
音楽療法士の堀田です。
今日は「音楽療法は失語症にも効果あります」というお話をします。
あなたは失語症をご存知ですか?
脳梗塞などの後遺症で、話す・読む・聞くに何らかの障害がある状態です。
- 相手の話は理解できるけど、自分は話せない。
- ぺらぺら言葉は出るけど、単語になってない。
- 相手の話も理解できないし、自分も話せない。
失語症には、この3つのタイプがあります。
ここで
今週の月曜日に行ったセッションでのお話をしますね。
80才女性。
相手の話は理解できるけど、自分は話せないタイプの方。
そして歌えるけど、音読はしない方でした。
リーダー役の人が「○○さん、読んでみますか?」というと
女性は手を振って、やらないとサインで断りました。
でも今度は隣のスタッフが、「一緒に読みましょうか」というと
なんと、
小さい声で音読しだしたのです。
おおお!素晴らしい!!!
まさか音読するとは!
私も予想外でした。
素晴らしいのはそれだけではありません。
その音読の後の歌唱する声が
以前よりも大きく、発音もクリアになっていました。
もちろん、
クライアントさんがとてもいい笑顔になっていたのはいうまでもありませんが。
これからは、この女性が自分から話をしてくれるように
セッションを継続していきます。
ということで
失語症の方には歌唱のプログラムが、
発語を促したり、自信を回復したり、ストレスを発散することができたりと
とても有効です。
しかし
失語症の理解を正しくしていないと
または
脳のしくみを知っていないと
音楽療法の力をうまく活用することができません。
では、
脳のしくみや働きだけを知っていれば
効果のある音楽療法ができるか?といえばそういうことでもありません。
クライアントの心理状態の理解と
脳のしくみと音楽の使い方をうまく組み合わせることで
始めて効果のある音楽療法となります。
そのコツを今週末、「脳血管性障がいの音楽療法」でお話します。
音楽療法の概論をまだ受けていらっしゃらない方でも大丈夫です。
- 音楽療法に興味ある方
- 高齢者施設でお仕事をしている方
- 音楽を使ったレクなどを担当されている方
- ご家族に失語症の方がいらっしゃるという方
- 高齢者施設などでボランティアで関わっている方
脳のしくみや働きも、
実際のクライアントさんのエピソードを交えてわかりやすく解説します。
現場ですぐに使っていただける情報ばかりです。
ぜひ参加してくださいね。
(再受講の方も大歓迎!!!!)
なお、音楽療法セラピスト養成講座は10講座ありますが
どの講座から受講されても結構です。
お気軽にご参加下さい。
音楽療法セラピスト養成講座 「脳血管性障害の音楽療法」
では、今日はこのへんで。
音楽療法士 堀田圭江子