堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは。 堀田です。

さて本日は
先人に学ぶ音楽療法
(失語症の方へのプログラム例)についてお話しします。

先日、
NHKの「病の起源」という番組の放映がありましたが、ご覧になりましたか?

今回はうつ病の原因のメカニズムや最新の治療情報についての内容でした。

その中で、特に印象に残った場面がありました。

それは、先人に学ぶ治療方法です。

うつの治療には薬物投与などの方法がありますが、
ある患者さんのお話しに

社会性の再獲得(強化)や定期的な運動によって
1年ほどで薬が必要なくなった
という場面がありました。

驚きと共に
とても興味深く見ていました。

番組で紹介されていた社会性の再獲得は、
様々な人々との関わりを増やしていくものでありました。

それはまさしく
人間の本来のあるべき姿なのかもしれません。

しかし残念ながら現代社会では 自然な形で様々な人と関わることが少なくなってしまいました。

実は音楽療法でも 社会性の再構築は 多くの領域やクライアントさんに活用されています。

例えば…

▽対象が

 「失語症でなかなかうまく自分の気持ちが相手に伝えられない方」

▽治療目標は

 「自信を回復」

▽そしてプログラムは、

 「楽器を合奏する」

▲実際には

  • クライアントさんに担当する楽器を選択してもらう
  • 少しだけ頑張るところを作る(何回かの練習が必要なレベル)

そして

  • できたところを賞賛する
  • ひとりでも欠けたら合奏が成立しないことを伝えながらトライを繰り返す

こうしたセッションを実施することで

でも
なかなか簡単にできないものでもあります。

 

その機会を
音楽を通じて提供できるのも「音楽療法」ではないでしょうか。

社会性の回復や再構築についての さらに詳しいお話しは
音楽療法セラピスト養成講座「高齢者の音楽療法」でお伝えします。

よろしかったらぜひどうぞ。

では、今日はこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子