- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは!堀田です。
本日は先週の日曜日に開催しました
「ソルフェージュ・伴奏法」の講座から
ポイントを少しご紹介したいと思います。
突然ですが
あなたは、音楽療法での伴奏といったらどんな楽器を想像しますか?
多くの人は
ピアノと答えるかもしれません。
でも答えは、「ピアノ」だけではありません。
伴奏楽器は、
ピアノなどの鍵盤楽器のほかに、ギターやチェロなどの弦楽器や
タンバリンなどの打楽器もあります。
打楽器で伴奏?!
と思われるかもしれませんね。
でも、
できるんですよ。うふふ。
(講座に参加された方はおわかりですね)
例えば(写真参照)
人の動きに合わせて、タンバリンをたたくのも
打楽器による伴奏になります。
この方法は
障がい児や言葉でのコミュニケーションが
難しい人との信頼関係を構築するときに効果的です。
この場合、タンバリンの音でクライアントに
「あなたとコミュニケーションをとりたいと思ってる人間がいますよ」
ということを伝えています。
ということは
音楽療法においての伴奏とは
単に歌唱にピアノで伴奏するだけではなく、、、
- 行動に意味づけをする
- クライアントにセラピストの意志を伝える
- 行動を誘発する
- 言葉の代わりに使える
などの意味合いを持って活用することができます。
もちろん
歌唱のときの伴奏は
- 歌いやすいようにメロディーをわかりやすくす
- 安定や安心の気持ちを与える
- 言葉を使わなくてもリードできる
などのメリットもありますね。
このように
伴奏とはいろいろな意味をもち
鍵盤楽器以外でも可能なのです。
また、
伴奏は~ねばならないという考えで
弾くものでもありません。
必ず○○の和音を使って弾くとか、
必ず両手で弾かなければいけないとかなどの
禁止事項やルールはありません。
よい伴奏とは
- 「何のために伴奏しているのか?」が明確になっていて
- 「シンプルでクライアントもセラピストもわかりやすいもの」です。
くれぐれも
セラピストが伴奏を弾くのに必死になり
クライアントをほったらかしになっている状態だけは避けてくださいね。
そのためにも
- 伴奏は自分の力量に見合ったものにして無理しない。
- 本番まで十分練習をし準備する。
そして
本番は楽しく余裕をもってセッションしていきましょう。
音楽療法の伴奏について少しでも参考になりましたら幸いです。
では、今日はこの辺で。
音楽療法士 堀田圭江子
追伸:
音楽療法セラピスト養成講座の
「ソルフェージュ・伴奏法」に参加された受講生の感想はこちらです。