堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

さて本日は、Q&Aコーナーでいってみたいと思います。

いつも音楽療法についてのご質問を、いろんな方からいただくのですが
その中からTOP3をご紹介しますね。

質問1「音楽療法とレクリェーションの違いはなんですか?」

お答え:

一方、音楽療法は参加者一人一人に「治療目標」を設定します。
治療目標とは、参加者の方が現在よりも何らかの改善や変化がみられる
ための目標です。

その治療目標にそって、プログラムが組まれていきます。
そして、音楽療法を実施した後には記録と評価がなされます。

ですので、
音楽療法はただ単に楽しむだけの活動ではなく、
目標と結果が必ずあるという活動
なのです。

質問2「カラオケのCDやDVDを使って音楽療法ってできますか?」

お答え:

不可能ではないと思います。

しかし、
認知症や失語症の方の音楽療法にはおすすめはしません。

なぜなら、
カラオケは歌う人のテンポや音程には合わせてくれませんので
歌う人(クライアントさん)は達成感や充実感を味わうことは難しいと思われます。

もしも、伴奏楽器(ピアノやギターなど)が弾けないのでしたら
無伴奏で音頭だけとりながら歌う方法を実践なさってください。

質問3「レクリェーションなどの場面で、誘っても意欲があまりない人や、
全て嫌だと断る人に、どのように対応したらいいですか?」

お答え:

(1)もしもその方が会話できる方ならば、

まずご本人に「○○さん、元気ないように見えますがどこか痛いですか?」
などと意欲のでない理由を聞いてみてください。

そして、体調に問題がない場合は、家族や周囲の人との人間関係での
ストレスや問題が起きてないかを確認してみます。

さらに、何かそのセッション自体に不安や不満がないかどうかも聞いてみましょう。
ご自分の意志をお持ちの方なら何かリクエストがあるかもしれません。

また、言いたいことがあってもみんなの前では言えない場合もあるので、
セッションの前後に個人的にお話しする時間を作ってみてください。

 

(2)全てに対して拒絶や拒否の反応を示す方については、

 やはり何かの理由があるはずなので、根気よく上記3つの質問をしてみます。

また、あまのじゃくになっていることも考えられますので、
普段の生活での言動と活動中の言動の違いはないかどうかを観察し比較します。

私たちはクライアントさんの反応に惑わされるのではなく、
その理由をできるだけ理解していくことがセラピストに求められているもの

ではないでしょうか。

以上Q&Aを参考にしてみてくださいね。

 

先ほども書きましたが
クライアントさんの言動の意味や理由を分析したり解釈したりすることは
必要不可欠であっても、実際には難しいものでもあります。

私も今でも頭を悩ませることもあります。

そんな時は、
一人で悩まずに誰かと一緒に考えてみたり
自分以外の人に意見を聞いたりすることも必要です。

また
他の人の考え方を参考にしてみるもの解決の糸口になります。

私は他の先生たちの事例を学ぶことで
自分のクライアントさんの理解に役立つことがありました。

もしあなたが、クライアントさんの言動や反応の理解にお悩みでしたら
ぜひ「事例研究」の講座にいらしてください。

私のこれまでのクライアントさんの例で
言動や反応についての理解や解釈の方法をご紹介します。

きっと
おみやげを持って帰っていただけると思います。

「事例研究」の講座でお待ちしていますね。
>>>音楽療法セラピスト養成講座「事例研究」

 

ではまた。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子