- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。
音楽療法士の堀田です。
梅雨入り秒読み段階でしょうか。
それにしても水曜日は雨が多いですね。
水曜日にセッションしに行く施設では
「堀田先生は雨女」ということになってます(笑)。
ほんとは晴れ女なのに…。
さて、
本日は障害児の音楽療法のセッションで嬉しいことがありました。
その嬉しいこととは、、、
私のクライアントで、ダウン症の20才の男子。
笑顔いっぱいの愛されキャラです。
しかし、
笑顔はあるけど、発語がない(涙)。
私たちは
「ああ」とか「うー」という声しか聞いたことがなかったんです。
そんな彼の治療目的は「発語を促す」でした。
意志疎通のためには、「はい」「いいえ」が言えるようにとの
保護者のリクエストがありまして。
その彼、ここ最近はとても意欲があり、
プログラムに積極的に参加していました。
特に太鼓を叩く時の彼は
力強さがあり、自信を持って叩いているのが伝わってきていました。
そして、
先日のセッションのことです。
ある楽器を演奏するプログラムで
「1番にやりたい人!」と聞いたら、「はい」「はい」と何人か手を挙げて意志表示しました。
その中に彼も入っていたのですが
スタッフが彼以外のクライアントに楽器を渡そうとしたのです。
と、その時!
「やりたい」
と誰かが言いました。
えっっ???
今の声誰?
まさか、○○君がしゃべった???
そうです、ダウン症の彼がしゃべったのです!
えええええ。
声が出るじゃない!!!
私は驚きと安心を感じました。
あきらめないで続けてよかったなあと思った瞬間でした。
彼の場合、発語を促すために
彼の「やりたい」「どうしてもやりたい」という欲求を誘導するプログラムの提供が
的確だったのではないかと思われます。
そのためには
彼は、どの楽器が好きなのかを時間をかけて探しましたけれど。
このように言葉を発しないクライアントから
情報を聞き出す事は難しいです。
でも
あきらめないで、トライすることが音楽療法の基本の基本です。
これが
嬉しかったニュースでございます。
あなたと共有できたらもっと嬉しいです。
音楽療法はこれだから素晴らしい!
では、今日はこの辺で。
音楽療法士 堀田圭江子
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