- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
先日、自閉症児の音楽療法のセッションで、
初めて子供たちはヴァイオリンを体験しました。
1、まず始めにケースからおもむろに楽器を出す。
(興味と期待感を持たせる)
2、これはなんだー?
「ギター。なにそれ?」と声があがる。
3、こうやって弾くと音が鳴るよー。
(モデリング)
4、ハイ、やってみたい人?
「はーい、はーい。」
ってな具合で、予想に反して積極的に手を挙げる子供たち。
全員に楽器に触れてもらい、音を出すことをしてもらいました。
反応は様々だけど、ほとんどの子は結構いい音が出たりして。
みんなすごいぞ!
そして、
A子はヴァイオリンを下に置き、ギコギコやり始めたのです。
なんかそれって、どっかで昔見たような…
ん!のこぎり!
昔、うちの父がやってましたわ(笑)。
はぁ、なるほどね、
そうやってもいいんだよね。
うんうん。
私は
ヴァイオリンに対する演奏の概念が彼らによってぶち破られました(笑)。
「音楽療法に概念なんて必要ない」
大切なことを彼女たちにまたひとつ教わったのでした。
いつもありがとね。