- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
音楽の力がすごいことは多くの人が知っています。
でも、どれだけすごいのか、本当なのかという体験は
そう簡単にできかもしれません。
そんな中私はラッキーにもその体験があります。
ぜひ、みなさんに紹介したいと思います。
(私だけのものにしておくのはもったいないですもんね)
その1「音楽で意識を取り戻した彼」のお話です。
私のクライアントさんに「高次脳機能障害」の方がいます。
男性です。
彼はバイクに乗っていて、交通事故にあい一時は意識不明でした。
数ヶ月の間、生死をさまよいましたが、ある音楽と友人の声で意識を取り戻しました。
毎日、彼のお母さんは耳元で、音楽と友人の声が録音されたテープを流したそうです。
そして、数ヶ月たったある日、彼は目を覚ましたのです。
そのきっかけになった音楽とは「彼の大好きだったブームの曲」でした。
記憶に障害が残ってしまった彼ですが、
「自分は寝ているのか起きているのかもわからない時、
ブームの曲は聞こえていたし、友達も声も聞こえていた」と私に話してくれました。
そうだったんだー。
現在彼は、歩行器を使って歩けるまで回復しました。
先日彼が、「音楽(個人セッション)をすると、がんばろうっていう気持ちになれるんだ」と言っていました。
こちらこそあなたと音楽していると、
いろんなことを教えてもらえます。
サンキュウです。
「音楽で意識を取り戻した彼」のお話でした。