堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

本日は愛媛の松山からです。

10日から音楽療法学会に参加しているためです。

この学会では、最新の音楽療法の動向や、臨床発表があり、
さらに音楽療法に関わる分野の専門家の講義を聞くことができます。

中でも私がとても楽しみにしていた講義がありました。

それは
ホスピスのこころと音楽療法」という題での
柏木哲夫先生のお話です。

あなたは柏木哲夫先生をご存知ですか?

柏木先生と言えば、日本のホスピスの先駆者です。

趣味の俳句で、クライアントのこころをつかむユーモアのある素敵な先生です。
柏木先生は、ホスピスのケアの本質とは、「共に成長する関係」であり
「平等意識」で接すること
とおっしゃられていました。

音楽療法のセッションも、セラピストがクライアントに一方的に音楽を提供するのではなく、
クライアントからも反応を通してたくさんのものを受け取っています。

そのように、
お互いが影響しあっていくことは、「共に成長する関係」になります。
また、「平等意識」というのは、(ここではクライアントは末期ガンの方という想定で話します)

「あなたは死ぬ人。でも、私もやがて死ぬ人。
ただ私は少しだけ音楽や他の方法を知っているので、
あなたをお手伝いさせていただくだけです。」という態度と意識
だそうです。

「セラピストとクライアントという立場ではあっても、どちらかが強くてどちらかが弱いのではなく、
同じ人間であるのだなあ」と再確認できました。

柏木先生はたくさん書籍も出版されています。
音楽療法とホスピスの詳しいお話はこちらの書籍です。参考になさって下さいね。

ホスピスのこころを語る―音楽が拓くスピリチュアルケア

柏木 哲夫 (著), 栗林 文雄 (著)
一麦出版社 (2006/6/2)

実は私も事例発表をします。ちょいと緊張です。

では、今日はこの辺で。

音楽療法士    堀田圭江子

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