- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。堀田です。
今日は
「音楽療法は五感を使う」についてお話しします。
音楽療法とは
音楽を活用して行う活動ですので、当然音楽を使用します。
また
楽器なども使用して多彩な活動を展開していきます。
では
音楽療法では、音楽を活用すること(例えば歌う、楽器を演奏する、演奏を聞く)しか行ってはいけないのでしょうか?
答えはいいえ。
音楽療法には禁止事項はありません。
音楽をどのように扱うかは自由であり
活動の内容に教科書やマニュアルはありません。
ですので、
歌う、楽器を演奏する、聞く以外の活動を行ってもいいのです。
そこで
私のいつも使っている方法をご紹介したいと思います。
私は季節感を味わうために「生の小物」をよく使います。
例えば、
秋に行う高齢者のセッションでしたら
栗や柿、リンゴなどの果物やすすきなどの草花。
その果物や草花を実際に手にとり、見たり、においをかんだり、して味わいます。
十分味わいつくしたところで「里の秋」を歌う。
そして
「栗の木はあなたの家にありましたか?」
「栗の入っている食べ物は何ですか?」
とクライアントさんに聞いていきます。
お一人ずつ伺ってもいいですし、
全体に話題をふってもいいでしょう。
お話がすんだところで、
再度、里の秋を歌います。
たぶん
生ものなしで歌ったときよりも
生ものを使ってお話された後に歌った時の方が
声の音量や顔の表情に違いが出るはずです。
このように
音楽の力+(プラス)五感を刺激する方法は
クライアントさん(特に認知症や記憶に障害がある方たち)の
症状の改善や活性化がはかれます。
ぜひ、お試しください。
では、きょうはこのへんで。
音楽療法士 堀田圭江子
追伸:
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