- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
「夜、ぐっすり眠れる音楽療法」
(昼夜逆転が音楽療法に参加することで改善された例)
についてお話します。
ある特養でのお話しです。
そのセッションは10名ほどのグループセッションです。
その中にある認知症の女性がいます。
その方は90代。
- 非常に多弁(おしゃべり)。
- お話しはたくさんするけど会話は噛み合わない。
- 自分のいいたいことを一方的にしゃべる。
- そして夜深夜1時頃からずーっと起きている。
- そのため昼間居眠りをする。
それで
困り果てた介護職員さんから
「昼夜逆転を改善できないか」
というご相談を受け
音楽療法に参加となりました。
というわけで
セッションに参加してみると
本当にうつらうつらしています。
私が「○○さん、眠いですか?」と聞くと
「いえ。寝てないです。」と答えます。
でも、
太鼓を叩くバチを居眠りして落としているのですが(笑)。
そんな彼女でしたが
徐々にセッション中寝ている時間が減っていき
半年を過ぎた頃、セッション最後まで起きているようになっておりました。
そして
時期を同じくして
介護職員さんから
「○○さん、最近、夜寝てますよ」と報告ありました。
よかったー!
では
彼女が夜眠れるようになったのはなぜでしょう、、、
それは
昼間のセッションで
心と体を使い健康的にエネルギーが使われたことで
心地よい疲労につながり
夜眠れるようになったのではないかなと思われるのです。
実際
セッションでは
太鼓を思い切り叩いたり、歌を歌うときもお腹から声を出していました。
ということで
音楽療法ではこのように
昼間の活動性を上げて昼夜逆転を改善することも
お手伝いできます。
今日お話しました彼女ですが
現在も夜はぐっすりおやすみになられています。
その彼女に効果的だったプログラムについて
詳しくはこちらでお話しします。
確認くださいね。
音楽療法セラピスト養成講座
では、今日はこのへんで。
音楽療法セラピスト 堀田圭江子