堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

音楽レクリエーショについてのご質問にお答えしたいと思います。

質問:
「ボランティアですが高齢者施設を訪ねて音楽の会をしています。
参加してくださる方はお元気な方、サポート必要な方、いろいろな方がいらっしゃいます。

できればみなさんに楽しんでもらいたいと思うのですが、
歌以外でどんなことができるでしょうか。アドバイスをいただけたら嬉しいです。」

 

答え:では、早速お答えいたしますね。

まず、押さえておきたいポイントを1つお話しします。

それは
「テーマを1つだけ決める」ということです。

例えば

  • 季節を味わう
  • 体を動かす
  • 声を出す
  • 集中する(人の話しをよく聞く、注目する)
  • リラックスする

などなど。

何かテーマを1つ決めて、
それに沿ってプログラム(出し物)を考えてみる
といいと思います。

プログラム例を1つご紹介します。

「体を動かす」というテーマの場合

リズム模倣などは、多くの方に簡単に楽しく参加していただけるプログラムです。

リズム模倣のやり方です。

手拍子のみ使います。

  1. 参加者の前に進行役(リーダー)の人が立つ
  2. 「みなさん、これから私が手を叩いてリズムを鳴らしますので、同じリズムを真似してくださいね」とアナウンスする。
  3. 進行役(リーダー)の人が「パンパンパン、はい」といい、手を叩いて参加者に聞かせる。
  4. 参加者はその後に続いて、リズムを真似して自分の手を叩く。
  5. 参加者が真似できたら「素晴らしいですね」「では次のリズムにしますので、よーく聞いてくださいね」と言ってから次のリズムを叩く。
  6. また真似できたら、「どんどん難しくなりますよ」「挑戦してみましょう」などと声をかけながら続けます。
  7. もし何人かできなくても、「80点までいきましたね」「いいですよー」
    「この次頑張ってみましょう」などのフォローをしていきます。

以上が進め方です。

なお、

  • リズムパターンは「パンパンパン、はい」などの簡単なものから少しずつ複雑なものにしていくこと。
  • リズムパターンは5個くらい考えておくこと。
  • 片手が不自由な方は手で足を叩いてもらう。

などの準備と配慮をされることをおすすめします。

 

というわけで、
音楽の会や音楽レクを実施する際のポイントは
「テーマを1つ決める」ことです。

おおまかでいいので、ぜひ決めてから
細かいプログラムを考えていきましょう。

参考になりましたら幸いです。

では、今日も1日楽しんでまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子

追伸:
音楽療法のプログラムのポイントはこちらでお話しています。
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