- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
私が小さい頃、音楽的環境には恵まれていたわけではなかった。
母がピアニストでもなく
父は指揮者でもなかった。
というか、
父は通販で買った尺八すら吹けなかった(笑)。
ただ、
私が生まれる前からピアノがあったことと
母はくる日もくる日もクラッシックのレコードをかけてくれたことが
今の私を作ってくれたのかもしれない。
私は母のかけてくれるレコードが大好きで
何十回、何百回も聞いた。
そして
自分勝手に空想するのが日課だった。
好きな曲を毎日何度も聞くのに
頭の中で作られる物語は全て違うのだ。
今も覚えているくらいだから
相当楽しかったらしい。
音楽療法のセッションでも
クライアントに「快体験」をしてもらいたいと
ない知恵をしぼっている。
やらせではなく
自然にやる気が出てきたり
気づいたらなんだか楽しいんじゃないのって感じになればベスト。
また次も来るよってことになる。
人によって好みや楽しさのツボが異なるので
わたしたちも
いろんなことに情報通でなくてはいけないのだ(笑)。
でも、
音楽で心地よい体験をすることは
そんなに難しいことではないので
もっともっと幅を広げて
既成概念を投げ捨てて
いろんなことをしていきたいと思っている。
きれいなメロディーだけが音楽ではない。
だみ声や叫び声
呼吸のタイミングも
音楽療法では材料に成りうる。
そう考えただけでも
明日からのセッションが楽しくなる。