堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

さて本日は
私の障害のある従姉妹の話しをさせていただきたいと思います。

個人的な話しで恐縮ですが
どうぞおつきあいくださいませ。

私のいとこは
わたしより2歳下で、女性です。

彼女は生まれてすぐに、外傷による下半身マヒになりました。
6歳までに大きな手術を何度も受けましたが
結局自力で歩行することはかないませんでした。

彼女は
小学校から特別支援学校に入学し、寮生活をしていました。

私は
夏休みや連休の際には、彼女の家だけではなく学校に遊びに行きました。

なぜなら
その学校にはいとこ以外に私には仲良しがいたからです。

その学校には
様々な症状や障がいのお友達がいました。

しかし
みんなは私を仲間にいれてくれ、仲良しになりました。
私は時間を忘れてみんなと遊び
家に帰るのが嫌なくらいでした。

一方私のいとこは
その学校では、みんなのお世話をしたり
自分より下の学年の子に勉強を教えてあげたりしていました。

そして
彼女は小さい頃からとても頑張り屋なので
痛みに耐えきれず泣いたり、弱音をはくことなく
そればかりか周りの人たちを明るくもしていました。

それにひきかえ
ゲームに負けて悔しくて泣いたり
不満を言っていたのは、いつも私の方でした。

そんな彼女は
学校の高等部を卒業し、自動車の運転免許も取得し
事務の仕事をしたりして、頑張っています。

どんな時も
前向きで、よく気がつく彼女を今も私は尊敬しています。

 

今思えば、
彼女との出会いももちろんですが、
彼女の学校で一緒に遊んだみんなとの出会いが
この仕事にもつながっているのかもしれないなと思います。

これからも
音楽やセラピーを通じて
私にできることを精一杯実践していこうと思っています。

では、今日はこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子