堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は
子供は、なぜ音楽によく反応するのか?
についてお話しします。

あなたもテレビの前で
「音楽に合わせて踊っている子供」や
「楽器や歌を演奏しているところに子供が集まっている」

という場面を
見かけたことがあると思います。

本当に
子供って音楽によく反応しますよね。

子供が音楽に反応する理由

その理由を考えてみたいと思います。

例えば

  • 子供の好きなリズムだから
  • 楽しそうな曲調だから
  • 子供の動きにマッチしたテンポだから
  • 子供が歌いやすい曲調だから
  • 音に子供が興味を持っているから

などでしょうか。

たしかにそれらの理由もあります。

ですが
子供の反応を引き出す理由には
「音楽の力」つまり「音楽の特性」が関係していたのです。

子供の反応に関係する音楽の特性とは?

音楽の特性には様々なものがあります。

中でも
子供の反応に関係するものを
今日は3つご紹介します。

  1. 音楽は知的過程を通らず直接情動に働きかける
  2. 音楽は身体的運動を誘発する
  3. 音楽は発散的であり
    情動の直接的発散をもたらす
    (標準音楽療法入門 より抜粋)

この3つの特性について少し解説しますと、、、、

1の特性は

知的な過程を通らないので
音楽は誰にでも(年齢や言語に関係なく)
伝わりやすいということです。

なので、
小さいお子さん(発語が流暢でなくても)でも
音楽を楽しむことができます。

2の特性は

自然に体の動きを促すということです。

そのため
子供たちは音楽が聞こえてくると
跳ねたり飛んだりと
体を自由に動かしています。

3の特性は

自分のなかにある情動を
メロディーやリズムを聞いたり、
それを演奏することで
スムーズに外へ出すことができるということ。

子供たちが歌ったり踊ったり
することが好きなのは
この特性を使って上手に気持ちや感情を
発散しているのかもしれません。

というように
子供が音楽に反応するのは
音楽の特性が深く関係していたというわけです。

音楽の特性を活用するのが音楽療法

これらの音楽の特性を活用して
クライアントさんの行動の変化や
様々な発達を促すのが音楽療法なんです。

特に
障がいを持つお子さんの発達を
促す方法としても音楽療法は有効
です。

  • 言葉の遅れがある
  • 周囲への興味が持てない
  • 他人とのコミュニケーションが取りずらい
  • すぐに怒ってしまう

などの困難がある場合にも
音楽の特性を活用したプログラムで
改善や発達が期待できます。

その実際のプログラムやサポートの
方法について詳しくお話しするのが
音楽療法セラピスト®養成講座「障がい児の音楽療法1と2」の講座です。

講座では

  • 発達障害についての正しい知識
  • サポートの仕方
  • 実際の楽しいプログラム

など
子供と関わる現場ですぐに使える内容をお伝えします。

音楽療法セラピスト®養成講座は、
仕事を続けながら、子育てしながら
ムリなく学べ、修了期限もありません。

あなたにとって必要な講座だけを学ぶことができ、
受講する順番にも決まりはありません。

楽器が弾けなくても、
音楽を専門的に勉強していなくても大丈夫です。

さらに現場実習にも参加することで
講座で学んだことを実践しながら
確かなスキルとして身につけていただけます。
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それでは
今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子