- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
現在も感染症予防ため
音楽療法や音楽レクなどの活動では
大きな声を出して歌うことが難しい状況です。
そこで今日は
「音読で脳の活性化を促すプログラム」をご紹介します。
音読は色々な効果があると
言われています。
そして
音読に使用する文章は
なんでもよいとされています。
それならば
知っている歌の歌詞を使うと
さらに効果的なのではないでしょうか。
高齢者の方にはお馴染みの曲を使ったプログラム
ということで
高齢者の方にはお馴染みの曲を使った
プログラムを紹介したいと思います。
使用する曲は
「東京ラプソディ」です。
目的は
「音読で集中力アップと脳の活性化を促す」
対象は
高齢者(軽度の認知症の方も含む)です。
音読のプログラム例と注意点
では
以下方法と注意点です。
準備
歌詞は模造紙に2枚に1番から4番まで
書いてホワイトボードに貼る。
方法
- 音読する目的を伝え意識づけする。
「これから声を出して歌詞を読みます。
声を出して読むことで、脳が活性化されるそうです。
しっかり口を動かして読みましょう。」
とアナウンスする。 - 参加者全員で
歌詞を1番から4番までゆっくり音読する。 - 参加者全員で
歌詞を1番から4番まで、速く滑舌良く音読する。
(その際に、セラピストや進行役は読む速さを手拍子で叩いて示す)
<注意>
参加者の状態に合わせて音読の速度を決める。
速く音読するのは2回行い、1回目より2回目を速くするとよい。 - 参加者全員で
歌詞を1番から4番まで、再度ゆっくり音読する。
<注意>
焦らず口を大きく動かすように指示する。 - 参加者の何人かに質問する。
- 速く読めたか
- 速く読む時どの部分が難しいと感じたか
- 口をたくさん動かせたか
など
- 参加者を2つのグループに分ける(AグループとBグループ)。
そして、歌詞を一行ずつ交互に音読する。 - 参加者に質問する。
- 銀座、神田、浅草、新宿に行ったことがあるか。
- 銀座、神田、浅草、新宿から連想する食べ物や名所は何かないか。
- 一度も行ったことがない場合は
現在の新宿や銀座の写真をプリントしたものを
見せて説明するのもよい。
- ふりかえりと次回への意欲につなげる。
最後に今日行ったことをふりかえり
次回の参加意欲を高める。
例えば
「今日は、いろんな方法で歌詞の音読をしましたね。
耳も目も口も動かしました。きっと脳も活性化されたと思います。
今度は違う曲にも挑戦してみましょう。
何か挑戦したい曲があったらリクエストしてくださいね。」
などを話す。
以上、
音読で脳を活性化させる
プログラムの紹介でした。
参考になさってください。
実は
音楽療法では今日ご紹介した音読はじめ
歌うこと以外のプログラムも実施しています。
それについてのお話は
堀田圭江子エッセイ集31ページ
「音楽療法は音楽以外も使う」
に記載しております。
まだ読まれていない場合は
ぜひご一読ください。
「堀田圭江子エッセイ集」には
このような感想もいただいています。
※石合さま 女性
堀田先生
この度は貴重な資料を拝受させて頂き有り難うございます。
先生の長年の活動の賜物、大切に扱い読ませて頂きます。
有り難うございます。
※Mさま 男性
堀田先生のエッセイ集は、
日常直面する現実が書かれた、
生きた教科書ですね。
理論は教科書でいくらでも学べますが、
いざ、現場で実践しようとすると、頭でっかちで全く実践に役立たない。
堀田先生、これからもご指導よろしくお願いいたします。
先生のご活躍とご健康をお祈りしております
堀田圭江子エッセイ集は 音楽療法メールセミナーをお読みの方にプレゼントしています。
エッセイ集には事例がたくさん掲載されています。
無料ですので
まだ読まれていない方は
ぜひご一読ください。
↓ ↓ ↓
音楽療法メールセミナー
では
今日はこのへんで。
音楽療法セラピスト® 堀田圭江子