堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
30年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は「音楽療法とは何か?」について考えてみたいと思います。

先日
あるスーパーに行った時の
ことです。

鮮魚売り場に
しじみが
売っていました。

とても美味しそうなしじみだったのですが
1回では食べきれない量(大量)だったため
買うのを迷いしじみの前で考えていました。

そこへ
お店の人がやってきて
こう言いました。

「量が多いって悩まれてますか?」

なので

「そうなんです」

と私は答えました。

すると店員さんは

「大丈夫です。
しじみは冷凍できるのですよ。
むしろ
1回冷凍した方がいいくらいです。

その方が
しじみの旨味が引き出されて
とっても美味しくなるんです。
ぜひ試してみてください」

と教えてくれたのです。

私はそれを聞いて
しじみを買いました。

それから
教えていただいた通りに
冷凍してから味噌汁を作ってみると
本当にとても美味しく
感動したほどです。

そして
ひと手間かけると
素材が持っている味
も引き出されるものだな

ということも思いました。

すると、あることに気づいたのです。

それは
音楽療法もクライアントさんの力を引き出しているではないか
ということでした。

音楽療法は

  • 歌を歌ったり
  • 楽器を演奏したり
  • 体を動かしたり
  • 会話したり
  • 質問の答えを考えたり
  • 過去の記憶を想起したり

色々な活動をします。

そして時には
課題に挑戦する場面もあります。

なので
クライアントさんは
集中したり、緊張したり
することもあると思います。

しかし
そのような課題をクリアしながら
クライアントさんは
ご自分の持つ力を発揮し
言動にも変化があらわれてきます。

つまり音楽療法では

目的のあるプログラムと
セラピストの様々なサポートで
「クライアントさんの力を引き出している」

ということだと思うのです。

もちろん
セッション自体は
楽しいですし
クライアントさんには
無理がないものです。

クライアントさんの力を引き出すために必要なもの

無理なく
クライアントさんの力を引き出す
ためには必要なものがあります。

それは
目標設定」です。

クライアントさんの現状を正確に把握して
「今、何をどのように変えていくといいのか?」
を明確にした目標を設定する必要があります。

その
適正な目標が設定されて
目標に沿ったプログラムが
組まれるのです。

とはいえ
明確な目標を設定するのは
簡単ではありません。

悩ましいと思われている方も
多いと思います。

そんな場合には
「音楽療法セラピスト®養成講座」がございます。

中でも
認知症の方の目標設定については
高齢者の音楽療法1」の
講座がオススメです。

普段の生活で
介護や援助がスムーズになるための
具体的な目標について
詳しくお話しします。

それでは
今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子