堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は
「歌うだけの音楽レクでいいのだろうか?」というお話しです。

先日こんなご質問をいただきました。


堀田先生
こんにちは。いつもメールを楽しみに読ませていただいております。
Aと申します。

今日は先生から
ヒントをいただきたくてメールしました。

実は私、
高齢者のディサービスで
月に1回担当になる音楽レクで悩んでいます。

いつもは
ラジオ体操をして
季節の歌を2曲ぐらい、
リクエストされた曲を5曲ぐらい歌っています。

私はピアノが弾けないので
伴奏はありません。

それでも
利用者さんたちは
文句も言わず歌ってくださいます。

こんな感じで2年間やってきたのですが
歌うだけの音楽レクに
「これでいいのだろうか」と思うようになってきました。

かといって
私自身、何か楽器ができるとか
音楽の専門的な知識があるわけではないので
どうやったらいいのか
思いつかないのです。

こんな私ですが
アドバイスいただけますでしょうか。

よろしくお願いします。

Aより


ということですので
次のようにお返事しました。


Aさん
こんにちは。堀田です。

こちらこそいつもご購読いただき
ありがとうございます。

早速ですが
アドバイスをさせていただきますね。

音楽レクの内容についてですが、
「テーマを1つ決める」
というのはいかがでしょうか。

例えば
「今日のテーマは春」と決めます。

そうしましたら
春の季節感を味わえて
みんなが知っていそうな曲を選曲します。

  • 朧月夜
  • 春の小川

など。

次にリクエストを募る時も春をテーマにします。

たとえば

  • 春という言葉が歌詞に入っている曲
  • 曲名に春がつく曲
  • 歌手の名前に春がつく人の曲(春日八郎など)

など。

*ただし、事前にどんな曲があるか下調べは必要

ご紹介したように
テーマを持つことで
もっと皆さんが楽しめると思います。

試してみてくださいね。

堀田


ということで
この質問のように
ただ単に歌うだけでは
飽きてしまうかもしれません。

なので
1回のレクに1テーマを持つと
内容も絞られますし
担当者さんも「今日はこれをします」と
自信を持ってできるようになるのではないでしょうか。

難しいことではないので
ぜひトライしていただければと思います。

この他にも
高齢者の音楽レクに使えるヒントは

音楽療法セラピスト養成講座
「高齢者の音楽療法1」

で詳しく解説します。

確認くださいね。

それでは
今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子