堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

障害児との音楽療法を行う上で大切なポイントを
お話したいと思います。

一口に障害と言っても、様々な障害があります。

身体の障害
発達障害
どちらも重複している場合

また、
先天性の障害
後天性の障害

など。

私たち援助職はまず、
「障害の特徴を理解する必要があります。」

それはなぜか?

対象者(この場合、障害児)を正確に理解することができれば
対象者に適正なサポートができるからです。

大切なのは、「適正な」サポートです。

もう一度いいます。
適正なサポートですよ。

 

適正ということは
多くても少なくてもいけないわけです。
必要なところに必要な分だけある。

そういうサポートを私たちは目指しています。

 

私たち援助する仕事をしていると
障害を持っている人に対して
ついつい手を貸しすぎてしまう傾向があります。

「困っているんじゃないか」
「手を貸した方がいいかな」

また、
障害者本人にやらせると時間がかかるので
つい代わりにやってしまう。

「私が代わりにやってあげますよ」

という場面は少なくないはずです。

 

でも、
これは本当の意味でのサポートではありません。

なぜかというと
本人の(時間がかかっても)
できるかもしれないという可能性をつぶしているからです。

ですので、
音楽療法では手伝い過ぎに特に注意しています。

 

セッションを始める前に
まず、対象者のことをよく知ります。

「何ができて、何ができないか?」
「どこをサポートしていけばいいのか?」
「どうサポートしたらいいのか?」

それからセッションに入ります。

 

そうすることで
その人が持っている機能を引き出す事ができ、
さらに機能や、やる気を伸ばすことができるのです。

特に子供の場合は障害を持っていても
発達成長をしていきます。

発達段階や発達のレベルに合わせた
サポートがとても重要になります。

子供たちは成長が早いですよね。

ですので
その早さや発達状況に合わせたサポートを私は日々大切にしています。

今日は
障害児の音楽療法を行う上で大切なポイントを
お伝えしました。

参考にしてくださいね。

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音楽療法セラピスト養成講座