堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

「音楽を普段の生活でも上手く活用するコツ」についてお話します。

今や
電車の中では多くの人がイヤホンやヘッドホンで音楽を聞いています。

また
自分の部屋や車の中でも音楽を流している人も多いかと思います。

そして
みなさん聞かれている音楽は
基本的には自分の好きな曲ですよね。

その無意識にされている
音楽を聞くと言う行為ですが
実はこんなメリットがあるんです。

自分の好きな音楽を聞くことで、、、

  • 嫌なことを忘れられたり
  • やる気を起こしたり
  • 気分を切り替えたり
  • 元気になれたり
  • ストレスを発散できたり
  • なぐさめられたり
  • 勇気をもらったり

などはお感じになっていると思います。
では今日はさらに

音楽を有効に活用するためのコツをお伝えしましょう。

その1「作業にはテンポの早めの曲を選曲」

例えば
部屋のお掃除や家事、頭を使わないルーティーンワークをする時には
低音のビートが効いた、ちょっとアップテンポの曲がおすすめです。

なぜなら
音楽の特性の中に、運動中枢に影響を与えるという働きがあり
音楽を聞くと体が自然に動きやすくなるからなのです。

テンポやリズム感がある曲だと、作業がはかどりますよ。

その2「頭脳を使う作業には自然音を選曲」

今度は逆にメールの返信をしたり、書類の選別や何かを覚えるようなこと、
アイディアを考えるような時
には、歌詞がない曲や川のせせらぎや鳥のさえずり、風の音、などの1/fゆらぎが含まれるような音や音楽が良いと言われています。

頭脳を使って行う場合は、自分の好きな曲を選曲すると、
その曲の歌詞に意識がいってしまうため、
本来の目的である考える作業が進まなくなってしまう
ということがあります。

なので
考えるような作業をする場合には
音楽に意識がいきすぎないように注意しましょう。

ということで
目的別に選曲を変えて音楽を上手く活用してみてくださいね。

このように目的をもって音楽を活用しているのが音楽療法です。

音楽療法は
先ほどご紹介したように自分のために使うものから
病気や障がいがある方の回復や維持、認知予防のために使うなど
たくさんの活用方法があります。

でもまだまだ知られていないのが現状です。

また
本や資料でながめても、なかなかピンとこないというところもあります。

現状を知るためには
その現場に関わっている人間から直接話しを聞いたり見たりするのが
近道かもしれませんね。

音楽療法の詳しいお話は、
音楽療法セラピスト養成講座でお話ししています。

これからも
できるだけ音楽療法についてお伝えできるよう
頑張りたいと思います。

では今日はこのへんで。