- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
さて本日は「お年寄りは本当に耳が遠いのか?!」というおはなしです。
一般的に
「お年寄りは耳が遠くなるもの」ということはよく聞く話ですよね。
でも
本当なのでしょうか、、、、、、。
私のクライアントさんの例をひとつご紹介しますね。
ある特別養護老人ホームに入所の
認知症103歳女性。
車椅子使用ですが
ご飯もご自分で召し上がり
上半身の洋服の脱ぎ着は自力でできます。
そんな彼女ですが
介護職の方々は「◯◯さんは、耳が遠いので、話したがらない」と
おっしゃっていました。
ですが、、、、
セッションの自己紹介の時は、お名前と年齢をしっかり言えますし
太鼓も模倣も正確にできます。
また、いろいろな質問をしても、
昔のことや知ってることなど、かなり詳細に話してくれ
私たちをびっくりさせるくらいです。
それなのに
なぜ介護職の方は耳が遠いといわれるのか、、、、。
そこで
私は考えました。
もしかしたら
「クライアントさんは自分が聞きたい時だけ
聞こえるスイッチをオンにしているのかもしれない」
と思ったのです。
なぜなら
食堂や大勢の人がいる場所は
テレビがついていたり
人の話し声や、トイレやお風呂や台所の水道の音がしたり
生活に関わる音がひっきりなしにしています。
とても
静かな落ち着いた環境とはいえない感じです。
その環境で
周りの音にいちいち反応していたら
私でも頭が痛くなるかもしれません。
それに対して
セッションをする部屋はドアを閉めれば
雑音などはほとんど聞こえないため
セラピストの声やピアノや楽器の音に集中しやすい環境です。
さらに
セッションでは
クライアントさんを否定したりする言葉はなく
クライアントさん一人一人の言葉に耳を傾けるスタッフもおり
安心して参加できる状況になっています。
だとすると
耳にスイッチがあるとしたなら(笑)
どんな時にオンにしたいか、、、
おわかりになりますよね。
ということで
もしも
あなたが、高齢者の方々と関わっていたり
ご両親やお知り合いと、もっと気持ち良くおつきあいしたいと思われていたら
もう少し相手への理解が必要かもしれません。
高齢者の方の理解と学びを深めたい場合は
音楽療法セラピスト養成講座の「高齢者の音楽療法1」がお勧めです。
「え?!そうだったのか!!」と
高齢者のこころを理解できると思います。
では、
参加された方の感想をご紹介します。
「高齢者の音楽療法1」に参加された方の感想
※Kさん 女性(53才)介護職
自己を知る事が何よりも大切であることをさらに痛感しました。
※Yさん 女性(29才)介護職
期待通りでした。
色々な効果を知れて良かったです。
先生のお話しが今回も面白く、楽しく受講することができました。
介護の仕事をする時、活かせるお話しがたくさん聞けたので活かしていきたいと思います。
また受講したいです。
ありがとうございました。
※Iさん 女性(35才)アルバイト
どちらかというと医療よりの内容で、
音楽は手段の一つであるということに驚きました。
音楽療法自体を誤解なく正しく知りたくなりました。
※Tさん 女性(25才)介護職
実際にMTに参加させて頂いてますが、
MTの場では、ただのケアワーカーではなく、
利用者さんを一人の人間として尊重しながら
接することを心がけてサポートしていきたいと思えました。
講座がとてもあっという間に終わったと感じるくらい
楽しくわかりやすく受講することができました。
先生のお話しから、もっと知りたい学びたいという
意欲を引き出してくださるそんな講座でした。
また受講したいと思いました。
講座だからといって、ずっと話を聴いいているのではなく、
私達で体験したり、一緒に考えたりとワークがあることで一層理解が深められるし、
利用者さんの話を散りばめられているので“想像”がつきやすくて良かったです。
ありがとうございました。
「音楽療法セラピスト養成講座」は、専門学校や大学とは違い、
どの講座から受講していただいても理解できる内容で、
お仕事や子育てしながらご自分のペースで学んでいただけるように
なっていますから安心して参加して下さいね。
では
今日はこのへんで。
音楽療法セラピスト 堀田圭江子