堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
30年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

では本日は「書くことで音楽療法の効果を出す」というお話しです。

あなたは、他人と会話する時
話題がポンポンとあちらこちらに飛びますか?

ちなみに私は話が飛びやすいです(笑)

私の例で恐縮ですが、、、、
例えば主人との会話で

私:この前ね、渋谷のイタ飯に行ったら、薄焼きピザがすごく美味しかったんだよねー。
主人:へー
私:でさ、それにぴったりの赤ワインもあって、だいぶ飲んじゃったよ。
主人:そんなに美味しかったんだー。

私:あ、だけどチキンは⚪︎⚪︎の予約しないとダメだよね。
主人:え? 今、イタ飯屋の話じゃないの?

という具合でございます。(笑)。

私の頭の中では
赤ワインが美味しかったことから、
「赤ワインといえばお肉」というようにつながって?か
そちらに意識が飛びましてチキンになったわけです。

私の話を聞いていた主人は
そのつながりは理解できないため、「なんで今その話?」となりますね。

あなたはこんなことありませんか?

どうも私は
あちこちに話が飛びまして、特に男性の方には困惑されております(笑)。

しかし
ものは考えようです。

言い方を変えると回転が早いってこと(自画自賛で恐縮です)。
または
アイディアがひらめくということでもあります。

実は、音楽療法ではアイディアのひらめきは重要です。

音楽療法のセッションでは
クライアントさんの持っている力を引き出すために
いろいろな方法やアプローチが必要になります。

選曲1つにしても

  • クライアントさんが知っている曲
  • 好きな曲
  • その時代に流行っていた曲
  • 出身の地域の民謡

など

何がクライアントさんにヒットするかは
事前に集めた情報をどのように活用するかという
「セラピストのアイディア」が大切ということもあるのです。

しかしながら
そのアイディアも「ただの思いつき」では
音楽療法の効果を出すというところまではいかない
ものです。

では、音楽療法の効果を出すためにどうしたらよいのか?

まず、「書き出す」ことです。

箇条書きでよいですし
付箋にでもよいので
片っ端から「頭に浮かんだ言葉やキーワードを書く」のです。

アイディアって
ポンポン浮かぶのですが、消えるのも早いです(笑)。

なので
書き出して一時保存する。

そして、セッションのプログラムに取り入れる

書きだしたアイディアをセッションのプログラムに取り入れて、
その結果どうだったのかを記録用紙に記載します。

それから、評価をする。

その際に大切なのは、
「なぜその結果になったのか?」ということを考えることです。

つまり「分析」ですね。

その分析を細かくすればするほど
次に何を治療目標にしたらよいかが明確になります。

治療目標が的確なものができれば
プログラムも組み立てやすいはずですし
もちろん効果も出るというものです。

このようにして
音楽療法の効果を出すことが可能になります。

一瞬のひらめきを
音楽療法の効果を上げるところまで活用しないとです。

ぜひ

  1. 頭の中にあるものを「書き出して明確にする」
  2. 書きだしたものをプログラムを取り入れ、セッションする
  3. 記録して分析して評価する

この流れを実践してみてください。

実は、この流れ通りに一人のクライアントさんのことをまとめたものが「事例」です。

事例とは

ただ単にクライアントさんのビフォーアフターを見るのではなく

  • どのように頭の中を整理をしたらよいのか?
  • どのように出てきたアイディアをプログラムに取り入れたら良いのか?
  • どのように結果を分析したらよいのか?

を理解していくための重要なものです。

その内容を解説していく講座が「事例研究」になります。

音楽療法の効果をもっと上げたい!
クライアントさんの反応の意味を知りたい!
と思われている方はぜひ参加ください。

音楽療法セラピスト養成講座「事例研究」

では
今日はこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子