堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

こんにちは、堀田です。

さて本日は「マンネリ化からサヨナラする方法」のお話しをしたいと思います。

よくこんなご質問をいただきます。

レクの担当をしているのですが、
いつも同じことの繰り返ししかやっていない感じで
マンネリ化しています。
どうしたらいいでしょうか?

さて、どうしましょう。
あなたなら、どんな回答をしますか?
少し考えてみてくださいね。
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例えば

  • 雑誌やネットからネタを探してくる
  • 担当者をチェンジさせる
  • もっとスキルアップする
  • 頭脳トレーニング系と身体トレーニング系をやってみる
  • 新しい機材を投入する

こんなところでしょうか?

しかし
あまり予算がかけられない懐事情もあったりすると
次々に新しい機材を買い替えたり買い足すのも難しいかもしれませんね。

ああ、困りましたね。

 

さあ、そこで私からの提案です。

レクに限らず、相手に対してプログラムやサービスを提供する時に
アイディアはバラエティに富んでいた方が理想的です。

しかし
一人の人間から出てくるアイディアはそれほど多くないかもしれません。
(アイディアをひねり出すだけの十分な時間といろんな余裕があれば別かもしれませんが)

では、マンネリ化を脱却するには何が必要か?

それには「目的を持つ」ということが必要です。

「え?そんなこと?」

って思われるかもしれないほど簡単なことです。

私たちは
意外と無意識に何となく行っている行動や活動が多いものです。
慣れてしまったレクや習慣で行っている動作や行動は
そのものズバリです。

心理学では意識できてることは
わずか10%で90%は無意識で行っているとも言われています。

とすると
その習慣や慣れの行動を
「意識する」「見直す」ことから始めてみるのはいかがでしょう。

例えば

  • 対象者はだれか?
  • 何(内容)を実践してるか?
  • どのような順番で実践しているか?

を書き出してみる。

そして
「どのような結果が出たのか?」を検証してみます。

結果はきっと2つですよね。

「良好か変化なし」または「不良」

 

では、少し考えてみます。
「良好だった場合」はなぜそうなったのか?

必ず理由があったはずです。

例えば

  • 利用者さん(対象者)の好みに合っていた
  • 体調を考慮していた
  • レク前の気分が安定していた
  • セラピスト(自分)自身に気持ちや事前準備があったので余裕を持てた

でも、本当のうまくいった理由は何でしょうか?

本当の理由は、何らかの「目的を持って」実践していたことです。

 

もしかしたら
「自分ではそんなつもりはなかった」「えー、そうかな?」と
はっきりと意識してこれを絶対にやろうというものではなかったかもしれません。

そうだとしても
無意識に「何かしらの目的」を持って実践したはずなのです。

でなければ
利用者(対象者)の良好な反応や表情が見られません。

うまくいった時
あなたは「目的を持って」いたのです。

ということで

マンネリ化を脱却するには
簡単でもいいのでまず「目的を持つ」ことが大切です。

■そして
 次に「さらにはっきり具体的にすること」

■できれば
 「○○のことをすることで、○○さんはもっと発語が増えるだろう。
  そうすれば、もっと他の人との会話がスムーズになって孤独感が減ってくれるかもしれない。」

■というような
 「生活の中で利用者がどうなれるか?」という
 具体的なイメージを持てる目的になっていけば素晴らしいです。

まずは
ひとつ一つのプログラムや行動に
「何のため?」という目的を持つことです。

どうぞそこから始めてみてください。

それが
マンネリ化とバイバイする第一歩です。

とはいえ
目的を考えるのが難しいなあと思われる方には
音楽療法セラピスト養成講座をおすすめします。
>>>音楽療法セラピスト養成講座

講座内で詳しく目標設定の仕方、実践例などをお話しします。

では今日はこのへんで。

音楽療法セラピスト 堀田圭江子