- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは、堀田です。
さて本日は、 前回の記事でお話ししました「癖」についての続きです。
前回、癖のお話しをした次の日
電車で、私の隣に座った小学生(2年生くらいかな?)の男の子が
思いっきり両手の爪を噛んでいました。
その噛みっぷりといったら、爪を食べている感じでした。
私は最初見て見ぬふりをしていましたが,
あまりにも美味しそう(笑)に噛んでいるので見入ってしまいました。
そうしたら
「はた」と気がついた小学生は何事もなかったかのように
持っていた漫画の本を読み始めました。
実は、、、
私の妹も小さい頃からよく爪噛みをしていました。
妹は、誰にでも愛想良く振るまい、かわいがられていましたし
自由に気ままに過ごしていました。
ですので、
何の不満も不安もないのかと思ってましたし
毎日お気楽に生きているように見えていました。
しかし
心の奥底では、母親に対する不満や不安を抱えていたらしいのです。
大人になっても爪噛みをしていた妹ですが
ある頃から、爪を噛まなくなりました。
時を同じくして
彼女は母親に対して自分の不満だったことを言えるようになりました。
そのことから
妹の爪噛みの理由がはっきりしたわけです。
というように
癖というのは、無意識で行える行為です。
たとえ、その行為に痛みを伴ったとしても
その痛み以上にメリットがあるため行うわけです。
ではどのようなメリットがあるかというと
その行動をしている間は、他のことから逃れられるかもしれませんし
一時の安心や安全が手に入るのかもしれません。
そして
そのメリットが一回手に入ると
味をしめてその行動を繰り返すことになるのです。
うーむ。
では,そんなメリットがある癖を手放すためには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、、、、
- 癖(口癖含む)をしている時、どんなことやどんな気持ちから解放されているか?
- 癖(口癖含む)を使っている時、どのような意図があるか?
まずこの2点を考えてみてください。
そして
「その癖をしないと、物事を成し遂げることが本当ににできないのか?」
と3回、自分に質問してみます。
最後に
もし、その癖をしないと本当に何かをなし遂げられない場合は
「OK,今のところこの癖が自分には必要なんだよね。でも永遠ではないから安心していいよ」
と自分に言ってあげてください。
もし、その癖をしないと本当に何かをなし遂げられない場合は
「OK、今のところこの癖が自分には必要なんだよね。でも永遠ではないから安心していいよ」
もう、自分にはその癖がなくても大丈夫な場合は
その癖に対して、
「今まで役にたってくれてありがとう」
と心からの感謝の気持ちを持つ。
そうするだけで、癖を使う回数が減るか、使わなくなってきますよ。
人間は無意味な行動はひとつもしないと言われています。
癖に隠れている意味をよく考えて明確にしてみることをおすすめします。
とはいえ
「自分ではできなーい」と言う方、
「セラピストの自己理解」にいらしてください。
堀田がお教えいたしますので。
自分では気づかない自分の癖や傾向を知って
毎日の生活をもっと楽しく、肩の力を抜いて、自分らしく生きていきましょう。
では、今日はこのへんで。
音楽療法セラピスト 堀田圭江子