- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
こんにちは。 堀田です。
さて本日は
「集中して聞くことのメリット」についてお話しますね。
先日、
私はある心理療法のセミナーに参加してきました。
そのセミナーは 自分の気持ちや感情に気づき
そして
その自分をありのまま受け入れていくことを学ぶものでした。
そのひとつの方法に瞑想があり
私はいろんな瞑想を体験してきました。
その場面で、、、
私たち受講生が目を閉じてスタンバイしていると
どこからか
「ち~ん。ち~ん。」と鐘のような音が聞こえてきました。
その鐘の音は3回続きました。
そして
それから20分間の瞑想に入っていきました。
瞑想終了
知りたがり屋の私はすぐさま先生に
「先ほどはなぜ鐘を鳴らしたのですか?」
「あの鐘はどのような意味ですか?」と質問しました。
先生は
「あの鐘は、この音だけに集中してください。
聞くことだけに集中してください。
と言う意味ですよ。」と 答えてれました。
なるほど。
そこで私は思ったのです。
「音に集中するために楽器を使うことは、
音楽療法でもいつも行っていることだよね。
数千年前からもやはり同じ活用方法があったのだね。」と。
音楽療法の場面では
高齢者の耳が聞こえにくいと言われている方にも
または
自閉症やADHDのお子さんにも
小さい鐘の音が出る楽器は、聞く集中力を高めるためには有効です。
聞く集中力が高くなることで、クライアントさんたちには
どんなメリットがあるかというと…
例えば
高齢者の方なら
- 介護者や家族、周囲との会話が増える。
- よいコミュニケーションが増える。寂しくない。
自閉症の方なら
- 介護者や家族に意志が伝わりやすくなる。
- お互いにストレスが減る。
などがあげられますよね。
このように
聞くことを無意識に行っていますが
意識的に行うことでメリットがたくさんあります。
しかし
無意識を意識化して行動に移すことは簡単ではないことも
みなさんよくご存知だとも思います。
でも
無理なく楽しくできるのが音楽療法です。
そんな
たくさんある音楽療法の効果や楽しさに、
一人でも多くの方に触れていただけたら
うれしいと思います。
そして同時に
実践できるようになってもらいたいと
開催しているのが音楽療法セラピスト養成講座です。
詳細はこちらです。
>>>音楽療法セラピスト養成講座
では、今日はこのへんで。
音楽療法士 堀田圭江子