堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

今日は日本語と音楽について再確認したお話をします。

あなたは昨日のNHKの「ソングス」をご覧になったでしょうか?

今回のゲストは由紀さおりさんでした。

最近欧米では
由紀さおりさんがブレイク中とのことですね。

実は由紀さおりさんは、私の母校の先輩です。

とはいえ、
彼女は英文科で私は音楽科ですので直接の先輩ではありませんが、
英語を教えてくれた先生が共通でした。

その先生が英語の授業の中で、由紀さおりさんの学生時代の話や
卒業後も遊びにいらした時の話をたくさんしてくださったので、
おかげで私は勝手に親近感を持つようになっていました(笑)。

由紀さんの声はとても透明感があって聞きやすいですよね。
高音もきれいですし。

 

では
その由紀さんの歌がなぜ欧米でヒットしているか?!

それは 「日本語の美しさ」を表現されているからです。

 

先日ニューヨークでコンサートをした際に

  • 「アメリカの歌だけど、日本語で歌ってくれてとても良かった。」
  • 「日本語がアメリカの曲にマッチしている。」
  • 「日本語はわからないけど、雰囲気が伝わって感動した。」

などと アメリカ人の観客がコメントしていました。

彼らは日本語(言語)として聞いているのではなく 言葉を音楽として捉えているのですね。

 

そして私も
そのコンサートをテレビで観てびっくりしたのは
ボサノバが日本語でもいける(聞ける)ということでした。

ボサノバですよ!

ちょいとおしゃれな感じの。

それを日本語で歌ってらっしゃる、、、

今までの私は
「外国の曲は日本語ははまらない。日本語訳だとダサくなる。」という
イメージがこびりついていました。
事実そんな曲もありますから。

 

でも、
由紀さんのボサノバは違いました。

歌い方がカッコイイからなのか?とも思いましたが
でも
それだけではないようです。

やはり 日本語の美しさ(イントネーションなど)が
メロディーに合致していたから
だと思うんです。

いいぞ日本語!(笑)。

 

普段私たちはあまりにもぞんざいに
日本語を話していますし扱っていますが
ここで日本語の持つ特徴や美しさを再確認する必要がありますね。

 

由紀さんの歌のように
日本語の持つイントネーションを大切にして
メロディーやリズムと合わせていくと
音楽療法としても活用できます。

特に失語症の方や、 認知症の方には
歌唱活動は、言葉を引き出す効果を発揮します。

 

最初は歌詞が出てこない方でも
少しずつ言葉がはっきり出て
最後まで歌うことができるようになるのは珍しくないですよ。

その
具体的な曲の紹介や事例は、高齢者の音楽療法2でお話します。

高齢者、障がい児共、まもなく申し込み終了になりますので、
参加を検討中ならお早めにお申し込み下さいね。
音楽療法セラピスト®養成講座

 

由紀さんに多いに刺激をいただいた堀田は
これからも音楽療法を楽しみながらさらに深めていきたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

では、また。

音楽療法セラピスト® 堀田圭江子