- 堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
- 洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。
さて、本日は「うつ」のお話を。
先日あるセミナーで心理学の研究者が教えてくれたお話です。
まず、うつの症状を思い出してみて下さい。
- 眠れない
- 食べない(食べれない)
- じーっとしている
- おっくう
などですね。
実はこの症状には由来があったのです。
人間はその昔サルでした。
サルは森の木から木へ、飛びながら移動します。
しかし、その昔にはサルの天敵もいて、
その天敵から身を守るためにサルはある行動をとりました。
その行動とは
- 動かずじーっとしている
- しかし、夜は眠らず緊張して見張っている
- 動かないので獲物も捕れず飲まず喰わず
だったのです。
この行動はまさに、うつの症状に似ています。
サルが人間に進化しても、
この危険時における対処法は残されたのではないかと考える学者がいるそうです。
ということで
うつの時の症状は、まさに自分に起こっている危険を
なんとか対処しようとしている反応だったわけです。
なるほど。
現代は、若いひとから高齢者までうつになる方が多いです。
特に高齢者のうつ的な症状は、認知症の方にもよく見られます。
高齢者の音楽療法を実施する際には
うつを始め、高齢者特有の病気や心理状態を把握しておくことが大切です。
クライアントさんの状態を正確に理解した上で、
- どのような音楽が使えるか?
- どのような話題が提供できるか?
- 人生の先輩の前でも怖れずにリーダーをするには何が必要か?
などを考えてセッションすると効果のある音楽療法になります。
上記のさらに具体的なお話は
高齢者の音楽療法1と2の講座でお伝えします。
- 高齢者領域でお仕事をされている方
- これからしたいと思われている方
- ご家族に高齢者の方がいらっしゃる
などの方々ぜひご参加くださいね。
詳しくはこちらです。
音楽療法セラピスト®養成講座「高齢者の音楽療法」
では、すてきなクリスマスをお過ごしくださいね。
メリークリスマース!!
音楽療法士 堀田圭江子